
貯金って毎月いくらぐらいすればいいんだ?
周りの人に貯金額とかは聞きづらいし、目安を教えてくれ!
こんな疑問を解決します。
将来に備えて貯金を始めると、まず目標を決めると思うのですが、これが意外と困ったりしますよね。
「3年後には車を買い変えないといけないから月々最低でも○○円で……」って計算をするんですが、本当にそれが正しいのか心配になったり……。
そこでこの記事では、世間の平均貯金額から「いくらぐらい貯金すれば良いのか」を考えていきます。
- 世間の毎月の貯金額(世代別、年収別)
- 世間の平均貯金総額(世代別、年収別)
【世代別】世間は毎月いくら貯金しているのか?
やっぱり一番気になるのは、世間の一般的な貯金額かなと思います。
調べてみたところ、年代別の各世帯の平均貯金額は以下のようになっているようですね。
年代 | 2人以上世帯 | 単身世帯 |
---|---|---|
20歳代 | 5.6万円 | 2.5万円 |
30歳代 | 5.3万円 | 3.5万円 |
40歳代 | 5.0万円 | 3.5万円 |
50歳代 | 5.0万円 | 2.6万円 |
60歳代 | 2.8万円 | 1.5万円 |
参考:金融広報中央委員会 知るぽると「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](平成30年)」
驚いたかもしれませんが、歳を取ったからといって貯金額が爆発的に増えるわけではないのです。むしろ表からは以下のようなことが読み取れるかと思います。
「2人以上世帯は20歳代以降は貯金額が減少すること」
こ「単身世帯へ20歳代から40歳代に向けて貯金額が緩く上昇すること」
単身世帯は住宅を購入しない方も多いですし、養育費も不要なので、歳をとるにつれて順調に貯金額が上がりますが、50歳代になると若干下がってしまいます。これは早期退職や役職定年による影響もありそうです。
2人以上世帯の貯金額の減少は、子供の養育費や住宅ローンの返済による影響が考えられそうです。
とりあえずこの表から言えるポイントは、「早めの貯金が将来の明暗を分けること」です。
特に、貯金をしやすい環境である20代30代で頑張ることが重要でしょう。

一般的な貯金目安は「手取りの1割」とか言われているけど、実態はもっと貯金してそうな数値だね。
みんな貯金していないとは言いつつも、コッソリ2割ぐらいは貯金しいるんだ。
【世代別】世間の貯金総額はいくらなのか?
次は世間の貯金総額を見ていきましょう。
調べてみたところ以下のような具合ですね。なお、世帯の貯金平均なので、2人以上世帯は単身世帯よりも多く出ています。
年代 | 2人以上世帯 | 単身世帯 |
---|---|---|
20歳代 | 192万円 | 72万円 |
30歳代 | 367万円 | 172万円 |
40歳代 | 511万円 | 295万円 |
50歳代 | 687万円 | 416万円 |
60歳代 | 987万円 | 619万円 |
参考:金融広報中央委員会 知るぽると「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](平成30年)」
表を見ると、「月々の平均貯金額」のわりに貯金総額は少ないですが、これは何かしら使っているためかと思われますね。(念のためですが、貯金と貯蓄は違うので注意してください)
ただ、それにしても少ないと思うのは僕だけでしょうか?
例えば、単身世帯の30歳代の毎月の平均貯金額だと400万強は貯金できていそうですが、実際は170万円ぐらいと4割ぐらいしか貯金できてないわけです。はっきり言って、使い過ぎですね。
今の若い世代は老後60歳から70歳ぐらいまで年金が貰えないと言われている中、これだけの貯金では全然足りないはずです。
「貯蓄」:一般的に、金融資産も含めた総額を指します。こっちは車や家も含みます。
【年収別】世間は毎月いくら貯金しているのか?
ここまで世代別貯金に注目してが、年収別の毎月の貯金額も確認してみましょう。
年収 | 2人以上世帯 | 単身世帯 |
---|---|---|
300万円未満 | 0.7万円 | 1.1万円 |
300~500万円未満 | 2.2万円 | 4.5万円 |
500~750万円未満 | 4.8万円 | 9.1万円 |
750~1,000万円未満 | 7.6万円 | 15.9万円 |
1,000~1,200万円未満 | 11.8万円 | 16.4万円 |
参考:金融広報中央委員会 知るぽると「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](平成30年)」
同じ収入なら、支出を抑えられる単身世帯の方が貯金額は高く出てますね。
みなさん、自分の年収の毎月の貯金額と比べてどうでしょうか?
たぶんこのサイトに来られているような方は、平均より多く貯金できてるのではないでですかね。
【年収別】世間の貯金総額はいくらなのか?
そろそろ、くどくなってきましたが、年収別の貯金総額も見ておきましょう。なお、世帯の貯金平均なので、2人以上世帯は単身世帯よりも多く出ています。
年収 | 2人以上世帯 | 単身世帯 |
---|---|---|
300万円未満 | 514万円 | 209万円 |
300~500万円未満 | 757万円 | 321万円 |
500~750万円未満 | 839万円 | 750万円 |
750~1,000万円未満 | 970万円 | 1,279万円 |
1,000~1,200万円未満 | 1,328万円 | 1,013万円 |
参考:金融広報中央委員会 知るぽると「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](平成30年)」
2人世帯の方が若干ながら割合的に多いですが、世間的には800万弱は貯金している人が多そうですね。
これが多いと捉えるか少ないと捉えるかは人それぞれですが、個人的に言わせれば、まだまだ足りないといった印象です。
理想的な貯金はいくらか?
では、これまでのデータから毎月必要な貯金額を考えていきましょう。
とりあえず分かっている事実は以下の3つ。
- 歳をとったからといって、貯金額が増えるわけではない
- 一人当たり月々3万円くらいの貯金が一般的
- 貯金しても使ってしまうので、実態の貯金総額は理論上の貯金額の4割ぐらい
では、上記の前提のもと、20~60歳まで毎月貯金し続けた場合の、貯金総額はいくらになるでしょうか?
月々3万円なので、年間で36万円の貯金ができ、それを40年継続すれば1,440万円は貯金できてそうです。
ただし、6割は使ってしまうとして計算すると、576万円しか貯金できないわけです。この数字は60代の平均貯金額(619万円)に近いので、実態を反映してそうです。
ですが、年金問題も叫ばれるなか、たった576万円で老後はなんとかなるのでしょうか?
年金を貰える歳になれば何とかなるかもしれませんが、年金がないとされる60歳~70歳の10年間はどうしますか?
仮に退職金が約1,800万円もらえたとして、10年間を2300万円ぐらいで過ごすわけですが、年間230万円だとそれまでの生活水準は間違いなく維持できないかと思います。
では、「どれぐらい貯金額を増やせば、老後も安心か?」ですが、個人的には「月々5~6万円」の貯金が必要なイメージです。
仮に月々5万円ずつ貯金すれば、上と同じ計算をして、960万円は貯金できます。
それに退職金1,800万円を加算すれば2,800万円にはなるので、60歳から70歳の間、毎年280万円での生活になります。
230万円と比較すれば、月々4万円ぐらい上乗せですから、かなり楽になるはずです。
貯金額を上げましょう
でも、毎月5万円も貯金できないという声もありそうです。
月々5万円を貯金するにはどうすれば良いのかですが、正直「支出を減らす」か「収入を増やす」かのどちらかです。お金が勝手に増える魔法はありません。
貯金額を増やす方法①|支出を減らす
1つ目の方法は「支出を減らす」ですね。一番即効性があって、誰でもできます。
オススメは大きい出費を見直すこと。
例えば、家賃とか保険費、携帯の回線料金を見直せば、月々5万ぐらいはすぐに浮くはずです。
ちなみに、細かい出費は見直しても見直さなくてもどっちでもいいです。
たとえば、「朝コーヒーを入れるのが面倒だから、自販機で買う」「仕事を頑張ったご褒美にお菓子を買う」とかは全然OKです。
それで幸福度(生活の質)が上がってるなら多少の支出はいいんですよ。
そもそもとして、缶コーヒー1本節約しても、せいぜい月に2000円~3000円程度の節約にしかなりません。
個人的に言わせれば、「塵は積もっても塵」なのです。
貯金額を増やす方法②|収入を増やす
収入を増やすのは難易度は高いですが、一旦収入源を確保できれば心強いです。
収入を増やす方法は何でもOKですが、本業だけで限界がある場合は副業や投資も視野に入れましょう。
オススメは以下の4つです。
- 投資(株、投資信託、ETF、ロボアドバイザーあたりがオススメ)
- ブログ
- フリーライター
- YouTube
投資以外は初期投資が少ないので、仮に失敗しても大してダメージはないです
また、投資も株、投資信託、ETF、ロボアドバイザーあたりであれば初心者でもすぐにできますし、低リスクでの運用も可能です。
iDeco(個人型確定拠出年金)やNISAを使えばさらに難易度は下がるでしょう。
まとめ:貯金は毎月いくら必要?世帯や年代別貯金額や貯金の方法を解説
今回は、貯金の目安について考えていきました。
大体5~6万ぐらい若いうちから貯金し続ければ、そこそこ老後は安心かと思います。
しかし、今回出したのは一例なので、あくまでも目安としてください。
たとえば、あなたが浪費家であれば、もっと貯金しておかないと足りないです。
ひとまず、世間はこんなぐらい貯金してるんだなというのを念頭に置いて、自分の現在の生活収支を見直してみましょう。
そのあと、目標を決めて貯金を開始すれば良いです。
目標に対して圧倒的に足りなければ、副業や投資で収入を増やすということも出てくるので、若いうちに見直すことをおすすめします。
今回は以上です。
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