WealthNavi(ウェルスナビ)で円建てとドル建てで評価損益が違う理由を解説

  • ウェルスナビで運用していたら、なぜか円とドルで評価損益が違っていて、その原因を知りたい。
  • ドルはプラスなのに、円はマイナスになってるのは何で??
  • 円とドル、どっちを見ればいいの?

この記事では上記のような疑問を解決します。

ウェルスナビを運用していると、円の評価損益とドルの評価損益が違っていて気になったことがありませんか?

例えば、ドルはプラスになっているのに、円で見るとマイナスとか……。

ドルと円で評価損益が違うと、

「どっちを見たらいいの?」
「運用は上手くできてるの?」

と不安になってしまうこともありますよね。

そこで本記事では、「ウェルスナビの運用でなぜ円とドルで評価損益が異なるのか?」や「円とドルのどっちを見るべきか?」について解説していきます。

円がマイナスでドルがプラスなどのパターン別で具体的に解説していきますので、しっかり仕組みを理解してくださいね。

記事のまとめ
  • ドルと円で評価損益が異なるのは為替の影響
  • 基本はドル建ての評価を見ればOK
  • 為替の影響を平準化するには自動積立が有効
目次

なぜ円とドルで評価損益が違ってくるのか?

結論から言うと、為替レートの影響を受けているためになります。

例えばですが、1,000円を入金して、ドル建てでとある金融商品Aを購入したとしましょう。このとき、為替レートは1ドル100円とすれば、10ドル分の金融商品を購入できるはずです。

そして、1か月後、金融商品Aの資産価値が上がって12ドルになり、このときの為替レートは1ドル120円であったとします。

すると、どうでしょうか?

ドル建てで見れば10ドル⇒12ドルで2ドルのプラスになりますが、円換算すると1,000円⇒1,000円でプラスマイナス0円です。

もうお分かりかと思いますが、ドル建てでは利益が出ていますが、為替として円の価値が下がったために円建てでの評価損益はプラスマイナス0になったわけです。

なんだかややこしいですが、簡単に以下のように理解しておけばOKです。

  • ドル建ては、為替レートの影響を受けていない運用実績
  • 円建ては、為替レートの影響を受けた後の運用実績

ドルと円、どちらを見れば良いのか?

為替レートの影響でドルと円で差が出るのは分かったけど、「じゃあ、ドルと円のどっちを見たらいいの?」という疑問が出てくるかと思います。

答えとしては、ドル建ての評価損益を見ればOKです。

というのも、ウェルスナビは、海外の証券取引所に上場されている投資信託(海外ETF)の運用を行っているためです。

つまり、ウェルスナビの投資対象は全てドル資産なわけですから、純粋な評価損益を考えるならドル建てで考えるべきというわけです。

このことはウェルスナビも公式として回答しています。

参照:ウェルスナビ「評価額の合計は円とドルのどちらを見ればよいでしょうか?」

一方で、入金や出金をする際は、円建てでの評価損益を見た方が良いです。

なぜなら、円で取引するためです。

例えばですが、ドルで見て評価損益がプラスでも、不利な為替レートで円出金してしまうともったいなくないですか?

せっかく運用で利益が出ているのに為替で損をしていては元も子もありません。

特に出金額が大きい場合はしっかり確認しておきましょう。

ちなみに以下のような比較で入出金すれば、機械的に判断することもできます。

  • 入金するとき:評価損益が円建て<ドル建てのときが有利(=円高)
  • 出金するとき:評価損益が円建て>ドル建てのときが有利(=円安)

ですが、為替を意識して入出金するのはおすすめではありません。おすすめのやり方は次の章で解説。

為替の影響を平準化する方法

為替影響があるのは分かったかと思いますが、そうは言っても為替レートを常に意識しながら運用するのでは、ロボアドバイザーを使う意味がないですよね?

そこで、為替の影響を平準化する方法として、ウェルスナビの自動積立サービスの利用をオススメしています。

ウェルスナビの自動積立サービスとは

ウェルスナビの自動積立サービスは、読んで字のごとく「設定しておけば定期的に一定額を積み立てくれるサービス」のことを指します。4つの積立コースがあり、設定した日付に自動的に入金してくれます。詳しくは公式サイトの解説を参照ください。

>>ウェルスナビ「自動積立とはどのようなサービスですか?」

自動積立を設定しておけば、決まったタイミングで決まった金額を投資することになります。結果的に、極端に不利な為替レートで購入することを防ぐことができます。

このような投資手法をドルコスト平均法と呼び、為替相場の影響を平準化しながら投資することが可能になります。

なぜドルコスト平均法が為替相場の影響を平準化するのか?

ドルコスト平均法は、金融商品を常に一定の価格で、かつ定期的に購入する投資手法です。

毎月一定金額で購入することで、価格が高いときには購入口数が少なく、価格が安いときには多くの口数を購入することになります。

参照:SBI証券

結果として、1口あたりの平均購入金額を平準化することができるといった特徴を持ちます。

為替という観点においてはドルという金融商品を円で購入するわけで、ドルコスト平均法を用いれば、ドルが高い時は少しだけ購入し、ドルが安い時は多めに購入することになります。

したがって、定期的に積み立てておけば極端に不利な為替レートで入金してしまうことを防げますから、為替相場の影響を平準化できるわけですね。

よくある勘違いですが、ドルコスト平均法は購入単価を平準化するだけで、リスクを下げるような効果はありません。そこは注意してください。リスクは投資商品とその組み合わせのみによって決定されます。

まとめ

今回はウェルスナビの円建てとドル建てで評価損益が違う原因について見ていきました。

以下は今回のまとめです。

記事のまとめ
  • ドルと円で評価損益が異なるのは為替の影響
  • 基本はドル建ての評価を見ればOK
  • 為替の影響を平準化するには自動積立が有効

少しおさらいすると、評価損益が異なる原因には「為替レートの影響」があります。

円高が進めばドル建ての方がプラスになりますし、逆に円安が進めば円建ての方がプラスになります。

とはいえ、扱っている商品は海外ETFなわけですから、私たちウェルスナビの利用者は基本的にドル建ての損益だけ見ておけばOKで、円建てを意識するのは入出金のときだけになります。

ただ、入金のときに為替レートを意識したくないという人も多いはずで、そんな方は自動積立サービスをしっかり活用しましょう。

ウェルスナビはお任せなので勉強せずとも運用はできますが、こんな感じで背景を理解していくと他の投資にも活用できますよ。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

化学系社会人博士。本業で車両制御ソフトの開発しながら、投資やブログを趣味として嗜んでます。コアとしてインデックス、サテライトとして個別グロース株、仮想通貨を入れるコアサテライト戦略を取ってます。FP2級持ってますが、あまり役に立たないことが分かりました。

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次