投資信託で払ったお金ってどうなるんだ?
この記事ではこのような疑問を解決します。
多くの人が投資信託を買うとき、銀行やネット証券なんかにお金を振り込んで購入手続きをするかと思いますが、払ったお金がどうなるか考えたことはあるでしょうか?
たぶん考えたことないという方がほとんどかと思います。
そこでこの記事では投資信託のお金の流れについて解説していきます。
記事を読めば投資信託で払ったお金の流れが分かり、投資信託の仕組みに対する理解が深まります。
投資信託の登場人物について
まずは投資信託に関わる関係者たちを理解しましょう。
主に以下の5つの関係者たちによって投資信託は成り立っています。
投資信託のお金の流れ
投資信託のお金は以下の3つの会社を通して運用、管理されています。
お金の流れとしては投資家→販売会社→管理会社→市場のような形となっていて、イメージとしては以下のような感じです。
見てもらうと分かりますが、販売会社はお金を受け取るなどの窓口としての役割で、実際に管理しているのは管理会社なのですね。
運用会社は管理会社に対してお金の運用の指示を出していて、管理会社は実際に株式などの売買を行っています。
このように、投資信託の運用は各会社が独立して役割を持ち、相互的に支えあうことで投資家の資産を守るような体制になっています。
そのため、万が一どこかの会社がつぶれても私たちの預けた資産が守られるようになっているわけです。
なるほど、安心してお金を任せられるようになっているんだな!
もしも関係会社が破綻したらどうなるかというテーマで「もし投資信託の管理会社や運用会社、販売会社が破綻したらどうなるの?」という記事も書いているので、より詳しく知りたい方は参考にしてみてください。
じゃあ、それぞれの関係会社についてもっと深く見ていこう。
販売会社の役割について
販売会社は主に窓口としての役割を担っています。
運用会社が作った投資信託を販売しており、投資家の口座の管理や分配金の受け渡しなども行います。
私たち投資家は、この販売会社としか基本的に関わらないので投資信託の作成や運用も販売会社がやっていると誤解しがちですが、そうではないので注意しましょう。
銀行や証券会社、郵便局、証券会社などが該当します。
運用会社の役割について
運用会社の主な役割は、株や債券を組み合わせて投資信託を作り運用することです。
運用会社には市場調査や分析のプロ(ファンドマネージャ)が集まっており、経済状況や市場動向を総合的に判断しながら運用方針を決めていきます。
そして決められた運用方針を元に、どの金融商品をいつのタイミングでどれだけの量をどういった組み合わせで買うのかを管理会社に指示するわけです。
最終的に、運用結果の報告として投資家に実績や今後の運用方針を示す運用報告書を作成したりします。
管理会社の役割について
管理会社は「投資家から集めたお金の管理」や「運用会社の指示に従って投資の取引」を行っています。
信託銀行が主にこの役割を担っており、出納係としてすべてのお金の動きを記録しています。
投資家から集めたお金はすべて管理会社に預けられるので、お金が守られるかどうかは管理会社での管理方法が重要なのですが、法律で分別管理というやり方をするように義務付けられています。
分別管理とは、投資家から預かったお金と会社自体の財産を別々に管理することで、万が一管理会社が差し押さえられても投資家のお金には影響がないようになっています。
まとめ|投資信託のお金の流れはどうなっている?【仕組みを解説】
今回は投資信託のお金の流れについて解説しました。
投資信託のお金が販売会社でなく、管理会社で保管されていることや、投資指示は運用会社によって実施されていることが分かったかと思います。
大事なポイントは以下の2点ですので、しっかり理解しておきましょう。
- 投資信託は販売会社、運用会社、管理会社の3つの会社で管理される
- 3つの会社で相互的に運用されている
今回はこれでおしまい!お疲れさまでした!
コメント