この記事では上のようなお悩みを解決します。
投資信託を始めたものの運用があってるか不安とか、少しでも上手く運用したいとか心配事は尽きないすよね?
そんな心配事を解決するために知識を付けていこうとする人も多いかと思いますが、覚えることが多いので結構大変です。
ですが、実はもっと簡単に心配事を解消する方法があって、それは失敗例を学ぶことです。
失敗例を知って同じ失敗をしないようにしておけば、大きなミスは防げるからです。
実際、僕も投資を始めて10年以上経ちましたが、投資信託で大きな失敗は最初の年以外はしていません。
今回は投資信託でやりがちな失敗パターンを紹介していくので、ぜひご自身の投資に役立ててください。
記事で紹介する失敗事例を理解すれば、不安を解消して効率よく投資信託を運用できるようになりますよ。
初心者にありがちな投資信託の5つの失敗例
投資信託でよくある失敗例は、大体の場合、以下のどれかに当てはまります。
実際、今まで数十冊の投資信託に関する本やネットの体験談などを読んできましたが、出てくる失敗例はこれらのパターンのどれかに当てはまりました。
逆に言えば、これらの失敗例だけ抑えておけば、大きな失敗はしないともいえるでしょう。
では、これら5つの失敗例について詳細に解説していきます。
投資信託の失敗例①|狼狽売りをしてしまう
買った投資信託の値動きを意識してしまった結果、焦って売ってしまい損をしたというのは初心者にはよくある失敗です。
ですが、これを読んでるあなたは「いや、よく聞く失敗だし自分は大丈夫!」とか思ってませんか?
本当に理解した上で大丈夫だと思っているなら良いですが、一旦考えてみてください。
もしも、あなたの持っている投資信託が10万円程度であったとします。
仮にその投資信託の基準価額が30%下落したとしましょう。
その場合、資産は7万円まで減ってしまいます。
まぁ、これぐらいなら全然余裕ですよね?
では、もう少し投資信託を続けていって、投資信託の保有額が2000万円あったとしましょう。
この場合、基準価額が30%下落すれば資産は1400万円、つまり600万円の損失です。
こんな状況でも本当に狼狽売りをせずに耐えることができますか?毎日お金が数十万単位とかで減っても耐えられますか?
ちなみにリーマンショックやコロナショックの時は、多くの人が耐え切れずに狼狽売りをしていました。
対策|購入前にルールを決めておく
では、狼狽売りしないためにもどうすれば良いのか?
答えは簡単で、購入前に前もってルールを決めておき、機械的に判断するだけです。
以下にチェックリストを作ったので、投資信託を購入する際には一度分析してみてください。分析した結果は、投資ノートだったりパソコンのメモに残しておくと便利ですよ。(投資信託以外の株式投資とかでも同じです)
※例えばですが、「どのような条件を満たしたときに売るのか?」という問いに対して、「売るなんてことはない!」と考えているならメモにそう書いておいてください。
暴落の時に支えになるはずです。
投資信託の失敗例②|人気ファンドばかり買ってしまう
初心者のうちは他人がおすすめしている投資信託を買ってしまいがちなため、結果的に人気のものばかりになってしまう傾向があります。
確かに、人気商品なので鉄板ではあるのですが、投資信託を複数組み合わせたときに必ずしも優秀なポートフォリオになるとは限りません。
また、人気の投資信託の中には、一時的に人気なテーマ型投資信託が含まれてたりするので要注意です。
ITや環境、バイオやオリンピックなど、特定のテーマに関する銘柄のみを組み入れた投資信託のこと。時期が外れると人気が下がっていき、価額が落ちる傾向にある。
対策|しっかり投資信託を分析する
当たり前のことですが、「しっかり投資信託を分析する」ことが大事です。
人に言われたから買うのではなくて、自分の投資目的や目標に合ったものを選ぶようにしましょう。
ちなみに僕は以下の項目をチェックして購入するかどうかを判断しています。一つでも自分の購入基準にマッチしなかったら買うことはありません。
投資信託の失敗例③|リスクを考えていない
リスクの高い商品に集中投資してしまうのも、初心者がやりがちな失敗例です。
よくあるのが、とりあえずリターンの高そうな投資信託にすべて突っ込んでしまうケース……。
投資信託の運用が上手く行ってるうちはいいですが、暴落したときに焦って売ってしまうのがほとんどです。
目先のリターンにとらわれて集中投資してしまうと、思わぬところで損失を被るので気を付けましょう。
なお、リスクを許容できると判断した上での投資であれば、それはOKです。
例えば、現在の僕のアセットアロケーションの場合、米国株式に対する割合が70%程度かつキャッシュポジションが少な目です。
一般的にはリスクが高いアセットアロケーションですが、
といった前提があるからこそ、高いリスクを許容しています。
しかし、もし僕が50歳だったりすると、上記の前提は崩れてしまうので高いリスクは許容できないという判断になります。
ですので、ご自身の今の状況(収入や年齢、残っているライフイベントなど)と照らし合わせながらどれぐらいのリスクを取れるか考えるのが大事なわけです。
対策|自分の取れるリスクを考える or リスク分散する
こちらも当たり前の対策になって申し訳ないですが、「自分の取れるリスクを考える」もしくは「リスク分散する」しか対策はありません。
リスクを考える上でチェックしてほしい項目を以下にまとめました。
そのほか、投資信託の各銘柄に対するリスクとリターンの分析方法については、以下の記事にまとめました。あわせて読めばより理解が深まると思うので、良かったら参考にしてください。
また、もう一つの対策として「リスク分散」があります。
買うタイミングや銘柄を分散することで、どれか一つが失敗しても大丈夫なように保険を掛けます。
いわゆる、「卵は一つのかごに盛るな」というやつですね。
リスク分散の詳細については、以下の記事で詳しく解説しました。分散投資の手法について基礎を学びたい方は参考にしてください。
投資信託の失敗例④|手数料を甘くみる
投資信託において、手数料はというのは極めて重要です。
というのも、投資信託の期待リターンが年利5%とかいう中で、手数料というのは割と大きい比重を占めるためです。
例えば、年利5%の投資信託に対して、信託報酬で3%とかの手数料を取られていては、利益は2%しか残りません。
たった数%じゃんと馬鹿にする人も時々いますが、長期投資をするとこの数%がボディブローのように効いてくるので、ないがしろにせず細かく計算しましょう。
投資信託の手数料には「売買手数料」「信託報酬」「信託財産留保額」の3つがあります。違いが分からない人は以下の記事を参考にしてください。
対策|手数料の安い投資信託を買う
手数料の安い投資信託を買うことが一番大事です。
個人的には、どれだけ高くても信託報酬、買付手数料ともに1%以内にするのがおすすめです。
なお、僕はもっと厳しい基準にしていて、信託報酬は0.2%以下、買付手数料は無料のものしか買っていません。
ちなみに手数料の安い投資信託を探すのは、スクリーニング機能を使うと良いです。僕は以下の検索サイトをブックマークしてよく使っています。
基本は各証券会社の検索機能で良いのですが、それだとその証券会社で取り扱っている投資信託しか検索に引っ掛かりません。
そのため、証券会社以外のツールもあわせて使っている形です。
でも、自分で探すのぶっちゃけめんどくさいなぁ……。
とはいえ、しばくんのように自分で探すのがめんどくさいという人もいますよね?
失敗例②で人のおすすめする投資信託を買うなと言ったばかりですが、そうは言っても忙しくて……という人も多いと思います。
そこで、おすすめファンドを各資産クラスごとに選びました。定番の銘柄なので困ったらこれらを選んでおけば大きくは外さないと思います。
とはいえ、自分の投資目的に合ったものかどうかはしっかり見極めてくださいね。投資は自己責任です。
投資信託の失敗例⑤|買ってほったらかし
5つ目の失敗例は「買ってほったらかし」のパターンです。
投資信託は基本的に買って長期保管で問題ないのですが、完全にほったらかしで良いかと言われるとそうではありません。
アセットアロケーションの調整やファンドの運用方針が変わっていないかなどチェックすべき項目はあるので要注意です。
放置しすぎた結果、投資目標に到達しなかったなんてこともしばしばです。
対策|購入後も定期的に管理する
大事なのは、購入後も定期的に保有している投資信託をチェックすることです。
チェックポイントを以下にまとめたので、定期的に確認してみてください。家計簿をつけるついでに1カ月に1回見るとかで良いです。
ちなみに「株式を対象にした投資信託しか買ってないからアセットアロケーションは見なくてもいいですか?」と質問を貰ったことがあるのですが、答えはNoです。
初心者の方はアセットアロケーションというと、株式や債券、金や不動産などの各種資産クラスの配分をイメージされますが、この資産クラスには現金も含まれます。
例えば、投資信託と現金しか持っていないとしても、それを5:5で持つのと10:0で持つのでは全くリスクが異なります。
つまり、現金割合を調整することも立派なリスク管理なのです。だからこそ、そのバランスが崩れていないかを定期的に確認するのはとても大事です。
特に、大きな支払いをした後やボーナスの後はアセットアロケーションが崩れやすいので、しっかり確認しましょう。
まとめ|【初心者必見】投資信託でよくある5つの失敗例と対策方法を紹介
今回は投資信託の失敗例とその対策を紹介させていただきました、いかがだったでしょうか?
もしかしたら、「うわ、やってしまった……」というような人もいるかもしれません。
そういう方は、今のタイミングで気づけて良かったと思って、切り替えていきましょう。
まだ投資信託始めてないから大丈夫という方は、今回紹介した失敗をしないように注意しながら投資信託に挑戦してみてください。
今回はこれでおしまい!お疲れさまでした!
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