上記のような悩みをこの記事では解決します。
近年は株式投資に対する誤解も少なくなり、株という言葉を聞いただけで毛嫌いする人も少なくなりました。
実際、僕の周りも「株式投資なんて絶対損するだけ」みたいな誤解をしている人もいなくなったように思います。
ですが、それでも株式投資に対する間違った考えというのはまだまだ残っています。
そこで、この記事では株式投資に対して初心者投資家が陥りがちな間違った考えを紹介していきます。
もしもあなたが以下のような考えを持っているのでしたら、ぜひ記事を最後まで読んでみてください。
まずは常識を疑ってみる
まず前置きですが、今回紹介する間違った考えというのは一見すると、それほど間違ってもいない考えに見えるものばかりです。
それどころか「株式投資の常識」として紹介しているサイトもあったりします。
ですので、これらの考え方を捨てるというのは、なかなか抵抗があるかもしれません。
ですが、もし今の段階で株式投資が上手く行っていないというのであれば、ぜひこれらの考え(常識)を疑ってみてください。
ここからは僕の経験も含めつつ、できる限り論理的かつ分かりやすく解説していくので、ぜひお付き合いをお願いいたします。
間違った考え①|儲かっている人の買う銘柄を買っておけば儲かる
初心者によくあることですが、TwitterやYouTubeで紹介されている銘柄を何も考えずに買ってしまうのは危険です。
僕もときどき、
「どの銘柄がおすすめですか?」
「最近買った銘柄を教えてください!」
みたいなDMや相談を貰うのですが、これは間違った考え方をしてしまっています。
僕も昔は同じような考え方をして、「銘柄が分かれば儲けられる!」と思っていた時代があるので、こういった質問をしたくなる気持ちはよく分かります。
ただ、先に断言してしまうと、銘柄が分かったからといって儲けられる訳ではありません。
実際、TwitterやYouTubeで紹介されている銘柄をなぞっても、儲からなかった経験はありませんか?
実のところ、銘柄選びは大事ですが、それと同じぐらいに「いつ買って、いつ売るのか?」というのが株式投資においては重要です。
ただ、初心者のうちは銘柄選びがすべてのように考えてしまう人が多く、どうしてもタイミングというのはないがしろにされがちです。
まずは「銘柄が分かれば儲けられる!」といった考え方は捨てましょう。
間違った考え②|業績がいいから株価も上がるはず
「業績がいいから株価も上がるはず」というのもよくある間違った考え方です。
たしかに業績が良いと株価も上がりやすい傾向にはありますが、必ずしもそうではありません。その逆も然りです。
ただ、そうは言っても、
業績が良い = 株価が上がる
業績が悪い = 株価が下がる
というのは真っ当な考え方のようですが、なぜ実際はそうはならないのでしょうか?
この背景には2つの要因があります。
要因①|業績よりも事前予想が大事
事前予想とは、会社予想やアナリスト予想のことを指します。
基本的に業績発表の前には、上記の予想が発表されているのですが、実は業績自体よりも「事前予想を業績が上回ったか、下回ったか」の方が大事なのです。
例えば、A社が今期の利益を100億円達成すると予想されていたのに、実際は80億円しかなかったとします。
このとき、80億円という数字はA社の会社規模からすれば十分な利益であったとしても、事前予想を下回った数字です。
こういった場合、投資家というのは「予想に届かなかった、つまり会社経営が計画通りいかなかった」と解釈して株価が下落することがあるのです。
逆に、100億円の赤字予想に対して、実際の業績で赤字が80億円で済んだりすると業績としてはマイナスにもかかわらず、株価は上がるといったことがよくあります。
ヤンキーが予想外に優しかったりすると好感度が上がるみたいな話ですね。
基本的に株価というのは需要と供給のバランスによって決まりますが、その根底には投資家心理があるというのは理解しておきましょう。
要因②|投資家の考えるトレンド
2つ目の要因は「投資家の考えるトレンド」です。
トレンドというのは株価の動きの傾向を指し、一度決まると大きな力がない限りはその傾向は変わりません。
そのため、業績発表前に株価が下がっていくようなトレンドだったりすると、業績が良くてもトレンドを覆せないことがあります。
というのも、多くの投資家が「少し株価が上昇しても、トレンドが下向きだから数日もすればまた下落するだろう」と考えるからです。
結果、業績が良くても株価が上がらないという現象が発生するわけです。
要因①もそうでしたが、投資家心理が株価を決定するというのは肝に銘じておきましょう。すごく大事なことです。
間違った考え③|安くなったら買って、高くなったら売る
「安くなったら買って、高くなったら売る」というのは、厳密には間違えていないのですが、解釈を間違えて理解している人が多いので紹介しておきます。
よくあるパターンなのですが、投資初心者はこの言葉を「株価が下がってきたら買って、そのあと売ればいい」と解釈しがちです。
イメージ的には以下のような買い方ですね。
初心者は図の通り、「7日間に渡って株価が下げていったので、そろそろ安いだろう」と赤丸のあたりで買ってしまいがちです。
ただ、よく見てもらうと分かりますが長期的なトレンドはずっと下落傾向であり、その後はどんどん暴落していき、安いと思ったタイミングは全然安くなかったことが分かるかと思います。
このように、「安くなったら買って、高くなったら売る」というのを感覚だけでやってしまうと、多くの場合失敗してしまいますので注意しましょう。
本当は「高くなり始めたら買って、安くなり始めたら売る」というのが正解で、プロの投資家は株価のトレンドに乗って利益を得るのが多いです。
こんなことを言うと「高くなり始めてから買っても儲からない!」ということを指摘されたりするのですが、そんなことはありません。
実際、上で紹介した「大阪チタニウム(5726)」のチャートをさらに追っていくと、以下のようになるり、高くなり始めてから買っても十分プラスの収益を出すことは可能なのです。
「高くなり始めたら買って、安くなり始めたら売る」という考え方の肝は株価の流れ(トレンド)を見ることで、株価が安いタイミングと高いタイミングを機械的に判断しているというところです。
つまり、トレンドの転換を売り買いのポイントとしている訳です。
ここまで話をして、もしも「この考え方は理解できない、安いときに買って、高いときに売るべきだ!」という方がおられましたら、以下の基準を回答できるかを考えてみてください。
「安いときというのは具体的にどうやって判断するのか?」
「高いときに売るというのはいつになったら高いときなのか?」
この質問に回答できないのであれば、それは投資ではなく投機です。
百戦錬磨の投資家であればフィーリングの方が上手く行ったという話もきいたことがありますが、初心者でしたらまずは基本に忠実な投資を心がけましょう。
まとめ|初心者投資家が陥りがちな株に対する間違った考え3選
今回は「初心者投資家が陥りがちな株に対する間違った考え3選」というテーマで、考え方の問題点と正しい考え方を紹介していきました。
しっかり理解出来ましたでしょうか?
紹介した間違いは株式投資の常識のような考え方として紹介されていたりするので、これまでの理解を変えることにまだ抵抗があるかもしれません。
ですが、実際問題としてそういった考えの元に投資をして損をしているというのであれば、ぜひこの機会に考え直してみてください。
あえて厳しい言い方をしますが、間違った考えの元に投資をしても長期的に儲かることはまずありません。
今回はこれでおしまい!お疲れさまでした!
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