本記事では上記のような疑問を解決いたします。
意外と知られていないですが、投資信託の中には自由なタイミングで買ったり、解約したりできないものがあります。
ですので、投資資金をいざ生活費に戻そうと思ったら戻せないなんてことも……。
そこで本記事では投資信託の売買タイミングに関わる仕組みや注意点について解説していきます。
記事を読めば、買いたいのに買えなかったり、解約したいのにできないといった困りごとを防ぐことができるようになりますよ。
投資信託の単位型と追加型とは?
投資信託は購入できる期間の違いから単位型と追加型に分けることができます。
単位型とは、「募集期間のみ購入できる投資信託」のことを指します。
この募集期間以外は基本的に購入することができず、追加募集があるまで待つことになります。
募集期間は値段が一定額(1万円)となっており、購入金額が分かりやすいのがメリットです。
しかし、運用実績の無い商品に投資することになるリスクがあります。
一方、追加型は「募集期間を過ぎても購入できる投資信託」で、オープン型と呼ぶこともあります。
ほとんどの投資信託が追加型で、現在の主流になっています。
売却も自由にできるので資金管理しやすいメリットがあります。
購入の募集はかけるが、運用は行わない期間を指します。(新規設定日~設定日のあいだ)
設定日から満期償還日までの期間。投資信託の運用をしている期間でもあります。この期間に購入できる投資信託を追加型、買えない投資信託を単位型と呼んでいます。
投資信託の運用終了日のこと。満期償還日が決まっている投資信託と決まっていない投資信託があります。
なるほど、単位型の投資信託だと買いたくても買えないこともあるってことだな!
そういうこと。単位型はいわば期間限定商品だからいつ買えるかはチェックしておく必要があるよ!
投資信託のクローズド期間
投資信託は基本的にいつでも売却可能です。
しかし、商品によっては売却できない期間、つまりクローズド期間があるので注意が必要です。(ちなみに単位型の商品のほとんどはクローズド期間が設定されています)
クローズド期間中はお金に換えられないので、余剰資金で運用することが鉄則です。
でも、なんでクローズド期間なんてものがあるんだ?
理由としては、ファンドからの資金流出を防いで安定した運用をするためだね。
クローズド期間の目的は、特定の期間は解約できなくすることで資金の流出や純資産総額の減少を防ぎ安定的に運用することです。
投資は基本的に資金が多い方が運用しやすいですし、資金が上下すると計画的な運用も難しいです。
なので、ファンドマネージャーが運用しやすいようにするための仕組みがクローズド期間なわけですね。
こう書くとファンドマネージャーにしかメリットがないように見えたかもしれませんが、上手く運用して儲けてくれたら得するのは私たちですから、投資家にとっても大きなメリットになります。
投資信託における満期償還日の注意点
簡単に投資信託の運用の流れをおさらいしますが、運用会社が新しい投資信託を作ると新規設定日に投資信託を公表し、「募集期間」に入ります。
この期間は購入はできますが、運用はされていません。
その後、設定日以降に運用を開始し「信託期間」に入ります。
先ほども説明したように単位型の場合は信託期間の購入はできず、追加型の場合は信託期間の購入が可能です。
そして、満期償還日になれば投資信託の運用は強制終了となります。
ここで注意が必要なのは、満期償還日は変わる可能性があること。
例えば、以下のようなパターンが主に考えられます。
1のパターンについては早めに目標達成できただけなので気にしなくてもよいですが、2と3のパターンは注意が必要です。
2は運用が上手く行ってないわけだからわかるけど、3は何がダメなんだ?
だって、上手く行ってるんだろ?
しば君みたいに若くてすぐにお金が欲しいわけじゃないなら3は心配無用だね。
ただ、もしもしば君が老後資金のために始めて60歳で受け取るつもりだったのに、償還日が後ろになって、しかもその投資信託がクローズド型だったら困らないかい?
なるほど。その場合はいつまでも受け取れなくて困るな!
欲しいタイミングで受け取れないパターンもあるんだな!
上記のように事前に確認しておかないと必要なタイミングでお金を受け取れないこともあるので、自身の運用している投資信託がどのタイプに属するのかはしっかり確認しておきましょう。
まとめ|投資信託っていつでも売ったり解約したりできるの?【単位型、追加型、クローズド期間について】
今回は投資信託の買ったり売ったりする期間について解説していきました。
たぶん意識したことは殆どなかったのではないでしょうか?
というのも、主流の投資信託は追加型なので、単位型の投資信託やクローズド期間が設定されているものはレアなんですよね。
ただ、買った投資信託が思いがけず扱いにくいということもあるので、しっかり理解しておきましょう。
今回はこれでおしまい!お疲れさまでした!
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