株の知識はほとんどゼロだし、大学生だからお金もあんまりないけど株って勝てる?
「大学生が投資を始めるべき理由」でも書きましたが、僕は大学生こそ株式投資を行うべきだと考えています。
僕自身、18の頃から株式投資を始めましたが、若いうちから始めたからこそ、今の仕事でも投資の知識を活かしたアプローチができていると実感しています。
しかし、当時の僕は「知識が得られる」よりも「お金が欲しい」という想いの方が強かったです。
そこで、今回は前の記事と違って、「お金を稼ぐ」という目線から大学生が株式投資を行うことについて考えていきましょう。
大学生は借金地獄
僕が投資を始めたワケ
僕自身大学入ってすぐの1回生の頃から投資を始めて、今年(2019年)で10年目になります。
投資を始めた理由はたくさんありますが、一番大きな理由は「奨学金を社会人になってから返すのが嫌だったから」です。
僕は理系学部だったのですが、国公立大学で学部4年間の場合、年間50万円近くの授業料がかかるので、卒業するまでに200万円~300万円のお金がかかります。
私立大学理系の場合、年間の授業料で120万以上かかるのが一般的で、卒業するまでに500万円~600万円のお金が必要です。
また、大学院の修士課程に進学する場合は、さらに2年分を追加ということになります。
これに利子が付く第二種奨学金なんか借りたときには、大学を卒業するころには借金まみれになってしまいます。
各大学区分における、在学中にかかる費用の目安は以下の通りです。
え、思ったよりかかるなぁ……
でも、社会人なら返せる額なんじゃない???
社会人になって返せばいいじゃんって思うかもしれないけど、社会人になったら保険とか税金とか家賃とか更にお金がかかるようになるんだ。
そんな中で、毎月数万円単位で20年とか返済していくのは結構きついんだよ。
社会人になって返済するのはなぜキツイ?
実際の僕の社会人1年目のときの内訳は以下です。(計算しやすいように端数は適当に切り上げてます)
大学院卒なので1年目にしては、そこそこもらってる方じゃないかなぁと思ってますが、手取りで約18万ほどです。
問題はここから家賃などを引いていくわけですが……トータル収支の内訳は以下になります。
収支としては収入(182000)-支出(122000)なので、あまりが6万ということになります。
ここからさらに交際費や趣味などの遊びの費用もひかれていくことになります。
また、老後のことを考えると貯蓄もしたいですよね?
そんな中で、奨学金の返済を毎月数万円払っていくというのはかなりの痛手になるのです。
院卒で結構もらってる方でこれだと、大卒だったらもっと厳しいなぁ…
そうなんだよね。
大卒だと収入がマイナス2万が相場かな。
投資が解決の糸口
改めて書きますが僕が投資を始めたのは「奨学金を社会人になってから返すのが嫌だったから」です。
しかし、バイトをして学費を集めようとすると、それなりに働く必要があります。
そこで思いついたのが投資でした。
「投資ならそんな時間をかけずに儲けられる!」ってすぐに始めたのを思い出すなぁ。
当然、当時は投資に関する知識を一切持ち合わせていなかったので、ゼロからのスタートでした。
とりあえず図書館に行って、投資の本を読み漁って勉強をしました。
幸い大学生という立場は勉強する時間はふんだんにあったので、すぐに実戦に移ることができました。
一番読んで良かった本は「ピーターリンチの株で勝つ」です。
決して平易に書かれた読み物ではありませんでしたが、株式投資の原理原則を突く内容で、投資を始めて10年経った今でもときどき読み返しており、僕にとってはバイブルのような本です。
バイト代でも始められるオススメの投資
でも、投資ってお金がたくさん必要なイメージだけど、そんなに持ってないよ?
実はそんなにお金がかからない投資方法もあるんだよ!
ここからはバイト代ぐらいの少額で始められる投資を紹介していくね!
お金のない大学生でも気軽に始められる投資について紹介していきます。
どれも大学生のバイト代で簡単に始められるものばかりなので、これから投資を始めていきたいという大学生の方はここから選んでみてください。
株式投資(ミニ株)
株式投資にはミニ株制度というものがあり、100株単位のまとまった量でしか株を売買することができません。
そのため、株価5000円の株を100株買いしようとすると、50万のまとまったお金が必要になり、大学生が投資するには大きすぎる金額になってしまいます。
しかし、ミニ株という制度を利用すれば、1株単位から株の売買を行うことができ、少額でも株式投資を始められるのです。
たとえば、就職で学生人気No1の伊藤忠商事の株価は約2000円ほどですので、ミニ株ならば大学生のバイト代でも十分に株式投資を始めることができます。
有名企業でもミニ株なら低予算で買えるのかぁ。
ミニ株なら、株価が高い企業でも1万円もあれば買えるよ!
普通なら100万とか必要な企業でも買えちゃうのは魅力的だよね!
しかし、ミニ株は少額で株式投資を始められる分、以下のようなデメリットも存在します。
ミニ株のメリットとデメリットは『記事を参照』に詳しくまとめているので、良かったらこちらも参照してください。
FX
FXは2つの国の通貨を両替することで、両替時の価格差あるいはその間の金利差による利益を得る投資手法です。
たとえば、円高(円の価値が高い)時に米ドルなどにたくさん両替しておいて、円安(円の価値が低い)時に売れば、その円の値段の差額分だけ利益を得ることができます。
原理的に外貨を買うだけのお金があればいいので、FXは比較的誰でもはじめやすい投資の1つと言えます。
また、多くのFX口座で本当の投資を模擬した仮想トレード(デモトレード)ができるので、実際のお金を使わずに練習してから投資を始めるのも簡単にできます。
FXは株よりシンプルな感じがするね!
そうだね。仕組みは分かりやすいかと思うよ!
ただ、FXにもデメリットがあり、株と比較すると少しギャンブル要素が強くなります。
というのも、値動きを予測するための情報が、FXは株式投資ほどないのです。
株式は企業が世間で話題になれば、素直に株価が上昇するため、決算の内訳やテレビやネットでの情報や世の中のトレンドから売買のヒントを見つけやすいです。
たとえば、タピオカが流行ってるから、タピオカを売る飲食店チェーンはもちろん、タピオカを輸入している貿易会社も株価は上がるだろうといった具合です。
一方で、FXは株ほどの明確な情報もないので、今後上がるか下がるかを判断するにはそれなりの知識が必要になってきます。
そういった事情からFXは確実性が低いというデメリットがあり、少額で始められるという観点ではオススメですが、マイナス面もあるということは理解しておく必要があります。
ハマると儲けやすい投資なんだけど、FX歴の長い百戦錬磨の達人でも、読みを外すときは外すので注意が必要だよ!
積立投資信託
投資信託は、証券会社などが投資資金を集めて、その集めたお金で投資のプロが投資を行うという手法です。
投資信託ではお金をたくさんの人から集めるので、商品にも寄りますが比較的少額でも始めることができます。
また、投資自体はプロにおまかせすることになるので、そこまで知識がいらないのがメリットです。
さらに、積立投資信託であれば、毎月定期的に分割払いでお金を払って投資する(500円/月とか)ので、大学生でも気軽に始めることができます。
ちょっとお菓子とかを我慢すればいいぐらいの金額で始められるんだ!
投資信託はそこが魅力だね。
あとは、ほったらかしでもいいところ!
バイトで稼いでる間も、プロが運用してくれるからね!
しかし、投資信託にもデメリットはあります。
と言うのも、基本的に長期間の運用を前提とした投資であるので、すぐにまとまったお金が欲しいという場合には適しません。
10~20年後とかに学費を回収するなら、一番確実性のある方法なんだけど、すぐにお金が欲しいとなるとあんまりオススメはできない投資方法だね。
【結論】株式投資がおススメ
色々と意見はあるかもしれませんが、個人的に大学生には株式投資が最もおススメです。
というのも、
・FXはギャンブル性が高く、儲けを出すには練度が必要
・投資信託は短期目線で儲けることが難しい
といった理由からです。
株式投資であれば、儲けられるだけでなく、経済の知識を身につけることもできるので、一石二鳥です。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は大学生が投資を始めることについて、「お金を稼ぐ」ということの目線から考えていきました。
個人的には世の中思ったほどはお金を稼ぐことはできません。
ですので、大学生の内に投資を始めて奨学金などの負担を減らしておくのは極めて重要です。
ぜひ今のうちに投資をはじめて楽しい投資家ライフを満喫してみてください!
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