株主優待目的で投資をする際に注意すべき5つのポイント

株主優待で金券もらえたら、あのサービスを格安で受けられるけど、本当にお得なのかな?

僕も株主優待で生活をしたいなぁ……。

こんな疑問にお答えいたします。

近年、株主優待がテレビなどでも取り上げられ注目を集めています。

「食べ物やグッズといった自社商品を提供するもの」や「食事券、金券など店舗でのサービスを提供するもの」などバリエーションも多岐にわたっており、株主優待は銘柄を選ぶ際の一つの基準にもなっています。

ただ、魅力的な優待だと、ついついその銘柄を買いたくなるものですが、ときにはそれで失敗することも……。

この記事では、株主優待目的で株式投資をはじめるという方向けに、初心者が損しないために気をつけたい5つのポイント解説していきます。

目次

株主優待を受けられる条件を確認しよう

株主優待をもらうためには、決算月の決められた日に株主になっている必要があります。

たとえば、株主優待をもらうために3月末決算の銘柄を購入する場合、3月の最終営業日として、4営業日前の「権利付き最終日」に株式を保有していなければなりません。

また、優待に必要な株式数も要チェックです。

おおむね100株保有していることが条件になることが多いですが、銘柄によっては株主優待を受けられる条件が300株や1000株以上となっていることもあります。

株を持ってるから優待受けられると思っていたら、保有数が足りていなかったというのはよくある話なので注意が必要です。

また、株式の保有期間によっても優待内容が変わる銘柄もありるので、優待を受けられる条件は念入りに確認しておきましょう。

ユウシオ
ユウシオ

僕も保有株数が足りてなくて優待を受けられなかった経験があるけど、結構ショックだから気をつけてね!

権利を受けられる日の前後の値動きに注意

先ほども話しましたが、株主優待を受けるには決算月の決められた日に株主になっている必要があります。

そのため、優待の権利を受けた直後は株式を保有する必要がないため、優待目当ての投資家が売却に走ります。

結果として、権利付き最終日の翌日には株価の下落がはじまるので、注意が必要です。

また、当然ですが権利付き最終日に向けて基本的に1ヶ月ぐらい前から株価は上昇していきます(株式優待目当てで買われるため)。

株主優待目的で銘柄を選んでいると、権利付き最終日の直前に慌てて買った結果、権利日以降に株価が下落し、損失が出てしまったなんてこともあるので、権利付き最終日がいつなのかは把握しておきましょう!

ユウシオ
ユウシオ

僕も株をはじめてしばらくして買ったスタバの株で、権利付き最終日を見てなくて大損した苦い経験があるよ……。

株主優待だけを目当てに投資しない

株主優待を目的に株式投資をする人によくあるパターンですが、どんな企業なのかも把握せずに投資をするのは絶対にやめましょう!

少なくとも、

・どんな事業をしている企業なのか?

・財務状況や直近の業績はどんな状況か?

ぐらいは確認しておきたいところです。

株式投資は、あくまでも投資家から企業への出資活動であり、原理原則としてこれから伸びていく、伸びていってほしいと思える企業に投資することが大事です。

たとえ株主優待が魅力的なものだとしても、経営状況を隠すために優待に力を入れている企業もあるので、しっかり自分の目で情報を見極めて判断しましょう。

ユウシオ
ユウシオ

株主優待でもらえる商品は魅力的なものが多いから、目が眩んでしまうのはわかるけど、優待目当ての投資は失敗しやすいから注意しようね!

株主優待内容の変更や終了のリスクを理解する

当然の話ですが、企業の経営状況によっては、株主優待の内容が突然変更されるなんてこともあります。

優待でもらえる金券の利率が下がるぐらいならまだマシな方で、株主優待自体が終了したりするケースもあります。

そういった場合、優待目的で株式を購入していた投資家たちが一斉に株式を売却して、株価が大暴落というパターンもあるので要注意です。

Webや雑誌、最近ではYouTubeなどでも「株主優待おすすめランキング」が紹介されることがありますが、将来も同じ優待が受けられるわけではないことは理解しておきましょう。

また、優待利回りが高い、つまり株価に対して異常にお得感のある株主優待を提供している銘柄も、要注意です。

経営状況が悪く、株主優待で出資者を募っており、株価が暴落ということもしばしばです。

ユウシオ
ユウシオ

決してランキングの銘柄を買ってはいけないというわけではなくて、あくまでも参考に選びましょうということ!

人気があるだけあって、やっぱりいい銘柄は多いから、銘柄選びの起点にするのは全然オッケーだよ!

分散投資を忘れないこと

株主優待という仕組み上、保有している株式が多い株主、つまり投資資金の多い株主ほど、より良い優待を受けられることが多いです。

そのため、よくやってしまうのが、一つの株式に対してありったけの資金をつぎ込んでしまうことです。

しかし、1つの銘柄に集中投資すると、その銘柄が値下がりしたときの損失は大きくなります。

また、1つの銘柄ではないとしても、たとえば、化粧品欲しさに化粧品業界ばかり投資した結果、業界全体の相場が下落して大損害を出したなんてのはよくある話です。

これは株主優待目的の投資に限った話ではありませんが、資産を安定して増やすためには、分散投資は必要不可欠です。

値動きの異なる株式商品を組み合わせて、安定した資金運用を目指しましょう。

この原則的な考えは、株主優待目的の投資であっても同じです。

投資初心者が知っておくべき分散投資の基本」でも解説しているので、理解しておいてくださいね。

ユウシオ
ユウシオ

せっかく優待を貰っても、株の値動きで優待以上の損失を出していたら本末転倒だからね!

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まとめ

今回は株主優待目的の株式投資における5つのポイントについて解説していきました。

株主優待はうまく活用すれば、生活を豊かにしてくれます。

しかし、魅力的な株主優待はいわば毒のある甘い蜜のようなもので、投資の本質を見失いがちです。

投資を始めて間もない初心者ほど、今回紹介したポイントから外れてしまい、大損してしまうことが多いので、注意しましょう!

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この記事を書いた人

化学系社会人博士。本業で車両制御ソフトの開発しながら、投資やブログを趣味として嗜んでます。コアとしてインデックス、サテライトとして個別グロース株、仮想通貨を入れるコアサテライト戦略を取ってます。FP2級持ってますが、あまり役に立たないことが分かりました。

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