投資信託の関係会社が破綻したらどうなるんだ?
こんな疑問にお答えします。
投資信託は、運用会社、管理会社、販売会社によって運用・管理・販売されていますが、もしこれらのどれかが破綻してしまったら私たちの預けたお金はどうなるのでしょうか?
結論から言うと、各会社の資産と預けたお金は分別管理されているため、預けたお金が無くなるようなことはありません。
ですので、安心して投資を行っていただければと思います。
本記事では投資信託のお金が守られる仕組みについて解説していきます。
記事を読めば、なぜお金が守られているのかを理解することができますよ。
- 投資信託のお金の流れ
- 投資信託で投資家のお金が守られる仕組み
- 破綻した時の注意点
投資信託のお金の流れ
まずはお金の流れを整理してみましょう。
基本的に証券会社や銀行の窓口やネット証券で投資信託を買い、この時支払ったお金は販売会社に渡ります。
そして、販売会社が集めたお金を使って運用会社が運用の指示を出します。
さらに、この運用の指示を受けて実際に株や債券を買ったり売ったりするのが管理会社(信託銀行と言うこともあります)になります。
このようにして投資信託は運用されており、3つの会社をもって相互的な管理体制が構築されているわけです。
販売会社がお金を持ってるわけではないんだな!
その通り!販売会社がお金を持っていると誤解されがちだけど、本当は管理会社が持っているんだ!
会社が破綻しても資産は守られる
ようやく本題ですが結論から言うと、投資信託の運用会社や販売会社、管理会社が破綻しても、私たちの預けたお金が無くなってしまうようなことはありません。
では、それぞれの会社が破綻したときにどうなるのかを見ていきましょう。
販売会社が破綻した場合
まずは販売会社が破綻した場合ですが、私たちが預けたお金は管理会社が持っているため、販売会社が破綻しても影響は受けません。
仮に販売会社が破綻した場合は、保有しているファンドを自体を別の販売会社に付け替える、もしくは途中解約になるだけです。
また、販売会社が管理している受益証券についても、販売会社の資産とは分別して管理されているため差し押さえされることもないので安心です。
投資信託によって出た利益を投資家が受け取る権利を持つことを示した証明書のこと。
運用会社が破綻した場合
次は運用会社が破綻した場合についてです。
運用会社は運用の指示を行うだけなので、お金を持つことはありません。
そのため、仮に破綻したとしても私たちのお金が影響を受けることはまずありません。
また、持っている投資信託は別の運用会社に引き継がれるか、時期を繰り上げて返金(繰上償還)されることになります。
管理会社が破綻した場合
最後は管理会社が破綻した場合についてです。
管理会社がお金を持っているので一番心配かと思いますが、自動解約もしくは他の会社に資産が移されるため影響はありません。
というのも、分別管理が法律で義務付けられており私たちのお金は管理会社の資産とは完全に分離されているのです。
そのため預けたお金が影響を受けることはなく、他の会社に移すか投資信託を解約するだけなわけです。
投資家から預かった資産と、証券会社や信託銀行が保有する会社自体の資産を分けて管理すること。
これまでの内容を簡単にまとめると以下のような感じですね。
こうやっていろんな会社が関わってお金を守ってくれていたら安心だな!
元本割れのパターンは要注意
ただし、解約されたときはその時の時価で返金されるので、タイミングによっては元本割れしてしまうことはあることは理解しておきましょう。
たとえば10,000円で買って、運用会社が倒産して繰越償還されたタイミングの時価が9,000円になっていたら1,000円の損失になってしまいます。
倒産は私たちが対策できる問題ではないのでどうこうすることはできませんが、こういったリスクがあることは把握しておいてくださいね。
まとめ|もし投資信託の管理会社や運用会社、販売会社が破綻したらどうなるの?
今回は投資信託で関係会社が破綻したときにどうなるかについて考えていきました。
見てもらったら分かるように、万一破綻してもお金が無くなるようなことはありません。
ですので、安心して投資に臨んでいただければと思います。
この記事のポイントは2つで以下のことは覚えておきましょう。
- 投資家のお金と関係会社のお金は分別管理されているので、差し押さえなどの危険はない
- 解約のときはタイミングによっては元本割れするため注意
今回はこれでおしまい!お疲れさまでした!
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