ノーロード投資信託がいいって聞いたんだが、そもそもノーロード投資信託って何なんだ?
こんな疑問にお答えします。
ノーロード投資信託とは、一言でいえば「販売手数料が無料の投資信託」のことです。
昔は少なかったのですが、最近はかなり数が増えてきました。
しかし、あまり仕組みやメリット・デメリットを理解せず投資しているという人も多いです。
そこで今回は、ノーロード投資信託について、仕組みやメリット・デメリットを解説していきます。
- ノーロード投資信託とは?
- ノーロード投資信託の手数料が無料な理由
- ノーロード投資信託のメリット・デメリット
ノーロード投資信託とは
ノーロード投資信託とは、販売手数料が無料である投資信託のことを指します。
販売手数料が無料なため、積み立て投資と相性が良く、つみたてNISAでノーロード投資信託をメインに買っているという人も多いです。
普通は投資信託を購入すると販売手数料が2~3%程かかるのですが、ノーロード投資信託では0円です。
たとえば、積み立て投資として毎月5万円分の投資信託を買っていて、その投資信託の売買手数料が3%の場合、年間18,000円は手数料として取られることになります。
しかし、ノーロード投資信託であれば、この18,000円を支払わなくていいわけですから、お得だと思いませんか?
ノーロード投資信託の販売手数料が無料な理由
でも、なんで手数料無料で買えるんだ?なんか怖くないか……?
別に怪しいことをしているわけじゃないから安心して!
無料なのは、企業努力の結果なんだよ!
そもそも投資信託の販売手数料というのは、銀行や証券会社の担当者が投資家に商品の説明や売買手続きをするために支払っていた費用です。
窓口とかで受付してくれているアレです。
しかし、最近はネットで個人で購入手続きできるようになり、窓口も縮小傾向になりました。
結果、人件費を削減し、手数料無料の投資信託であるノーロード投資信託が出てきたわけです。
まさに企業努力の賜物ですね。
ノーロード投資信託のメリット、デメリット
ここではノーロード投資信託のメリット・デメリットについて解説していきます。
ノーロード投資信託のメリット
やはり、ノーロード投資信託の一番のメリットは販売手数料が無料であることでしょう。
販売手数料が無料であれば、手軽に投資信託での運用を始められますし、損をする可能性も下がります。
また、ノーロード投資信託はインデックスファンドが多いため、全体的に信託報酬も低い傾向にあります。
販売手数料が無料であっても、信託報酬が高ければ意味がないですから、これも一つのメリットと言えるでしょう。
インデックスファンドはファンドマネージャーによる運用の手間がかからから、信託報酬が低めに設定されていることが多いよ!
ノーロード投資信託のデメリット
正直、これといったデメリットはありません。
そもそもとして、米国など海外では、基本的に投資信託の販売手数料は無料です。
日本は古くから投資信託の手数料が高すぎると言われていて、ようやくノーロード投資信託が最近出てきました。
なので、個人的に言わせれば、やっとまともな投資信託が出てきたという印象でした。
そのため、むしろ普通の投資信託は販売手数料がかかるというデメリットを持つが、ノーロード投資信託はそのデメリット解消したという表現が自然なのです。
ノーロード投資信託のファンドの選び方
では、ここからは実践編です。
ノーロード投資信託といっても、沢山のファンドがありますが、どのようなファンドを選べば良いのでしょうか?
結論から言うと、以下の3つのポイントを押さえて選ぶのがおすすめです。
- コストが低いものを選ぶ
- 純資産残高が50億円以上のものを選ぶ
- インデックスファンドを選ぶ
販売手数料が無料であること以外は、普通の投資信託と何ら変わりません。
なので、投資信託のファンドの選び方と同じようにやればOKです。
詳しくは『【初心者もOK】投資信託のポートフォリオの作り方をわかりやすく解説』(「投資信託を選ぶときに見るべき3つのポイント」という章です)で解説してますが、ここでもカンタンに説明しておきます。
コストが低いものを選ぶ
投資信託のコストには、販売手数料や信託報酬、信託財産留保額など様々なものがあります。
ノーロード投資信託では、販売手数料は無料ですが、他のコストはかかります。
せっかく販売手数料が無料でも信託報酬など他のコストが高ければ意味がないので、しっかり見ておきましょう。
上で書いたように、ノーロード投資信託はインデックスファンドが多いから、基本は信託報酬は安いはずだよ!
個人的には、高くても1%以内がおすすめかな。
純資産残高が50億円以上のものを選ぶ
純資産残高は、投資資産の運用資金の合計を表します。
基本的にお金があればあるほど、安定した運用ができるので、ある程度の純資産残高があることが望ましいとされています。
なので、純資産残高が少なすぎる投資信託は避けましょう。
目安は50億円ぐらいかなと個人的には思います。
あまりにも純資産残高が少ないと、運用会社も計画通りの運用ができなくて、損失を出しちゃうことがあるから注意だ!
インデックスファンドを選ぶ
投資信託には、インデックスファンドとアクティブファンドというものがありますが、過去の実績から、インデックスファンドの方が低リスク高リターンの運用ができるとされています。
なので、個人的には投資信託はインデックスファンドを選ぶべきであると考えています。
インデックスファンドの方がおすすめな理由については「【投資初心者】インデックスファンドがおすすめされる理由を解説【アクティブファンドよりもインデックスファンド】」で詳しく解説しているので、こちらもあわせて読んでみてください。
まとめ:ノーロード投資信託とは?メリットやデメリット、仕組みについて解説
今回はノーロード投資信託の仕組み、メリットやデメリットについて解説していきました。
ノーロード投資信託は販売手数料が無料でお得な投資信託です。
これといってデメリットはないので、積極的に活用していきましょう。
特に、長期投資でつみたて運用される方には、販売手数料が無料であることはかなりのメリットかと思います。
まずは、自分の運用方針に合ったノーロード投資信託があるかを眺めてみて下さい。
今回は以上!お疲れさまでした!
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