株の売り時と買い時が分からねぇ……。どのタイミングで買って売れば儲かるんだ??
こんな疑問にお答えします。
株を始めた初心者の大半が、「株をいつ買って、いつ売ればいいか?」で悩むかと思います。
基本はテクニカル分析で判断すべきなのですが、勉強範囲広いですし、初心者があらゆるシグナルを見極めるのははっきり言って無理です。
とはいえ、売りと買いの判断ができなければ、まず儲かることはありません。
そこでこの記事では、初心者でもわかりやすく、即効性のある売買タイミングの判断指標を解説します。
特に、「株主優待狙いだからテクニカル分析の勉強はちょっと……」「片手間だからすぐには勉強できない……」って人にはオススメです。
- 株を買うタイミング
- 株を売るタイミング
株を買う3つのタイミング
さっそく結論ですが、以下の3つのタイミング(買い方)がオススメ。
- 上昇トレンドに入ったタイミング
- 複数回に分けて買う
- 権利付き最終日の後
株の買い時①|上昇トレンドに入ったタイミング
株式投資には、株価チャートが右肩上がりの時に買う「順張り」と、株価チャートが下がっているときに買う「逆張り」があります。
リターンの大きさだけを見れば逆張りなのですが、初心者は「順張りだけ」を狙いましょう。
というのも、下落相場は底値の判断が難しいです。どれくらい難しいかというと、普通にベテランでも失敗することは多々あるぐらい。
ちなみに投資には「Don’t catch a falling knife(落ちてくるナイフは掴むな)」という格言があります。
意味としては、下落相場真っ只中の株は買うなということで、底値をついてから買うべきという原則を示唆しています。
ただ、初心者がこの底値を判断するのはまず無理なので、素直に上昇相場の株だけを買うことをオススメしているわけです。
株の買い時②|複数回に分けて買う
2つ目はタイミングというよりは、買い方ですが、複数回に分けて買いましょう。
普段の買い物はまとめ買いはお得なことが多いですが、投資においてまとめ買いは厳禁です。
投資あるある失敗例なんですが、底値だと思って資金のほとんどをつぎ込んだら、まだまだ下がり続けて大損したとかはよくあるパターンです。
別に底値で株を買ってしまうことは問題ないのですが、資金のほとんどを投資してしまったことは大問題です。
投資に100%はないので、どれだけ買い時だと思っても、すべてをつぎ込むのは絶対にやめましょう。
上の失敗例だと、投資回数を複数回に分けていれば、大損は防げたかもしれません。
ちなみに、この「買うタイミングをずらす」考え方は分散投資の基本です。知らなかったという人は以下の記事が参考になると思います。
株の買い時③|権利付き最終日の後
権利付き最終日とは、株主優待や配当金がもらえる権利が決まる日付です。権利付き最終日に株式を保有していれば、優待や配当金が貰えるわけです。
そのため、優待や配当金目当ての人の中には、権利付き最終日を過ぎた瞬間に売る人も多いので、権利付き最終日以降は株価が下落する傾向にあります。
なので、権利付き最終日以降は比較的割安状態が続き、お得に買える可能性が高いです。
具体的には以下のチャート(ダイドードリンコ)が分かりやすいかと思います。明らかに権利付き最終日のあとに下落しているのが分かるかと思います。
もちろん、すべての銘柄が権利確定日以降に下落するわけではありませんが、タイミングとして把握しておくことは大事なので覚えておきましょう。
株を売る3つのタイミング
次は株を売るタイミングですが、売るときは以下の3つのタイミングが良いです。
- 予定していた株価になったら
- 損切りラインに達したら
- 権利付き最終日の直前
株の売り時①|予定していた株価になったら
株を買うときは、売るときの値段も想定して買うのが鉄則です。なので、一番の売り時は予定していた株価になったらになります。
たまに目標の株価を決めないで買ったり、決めていた値段になったのに売らなかったりする方がいますが、損失につながりやすいです。
ちゃんと「売る値段を決めて、その値段になったら必ず売る」ようにしましょう。
ちなみに投資には「三割高下に向かえ」という格言があり、株価が購入時からある割合変動したら売買しようという意味です。
例えば、1,000円で買った場合は3割増しの1,300円で売るわけです。
- 機械的な売買
- 資金効率(回転率)の増加
を基本戦略とした投資手法ともいえるでしょう。
なお、3割というのはあくまでも目安です。2割とか1割動いたら売買するのもOK。
ちなみに3割のラインはトレンドの転換期になりやすいので結構的を射てるという意見もあるよ。
兎にも角にも、自分の中で売買ルールを決めて、機械的にトレードすることが重要です。
株の売り時②|損切りラインに達したら
株の売り時①の逆パターンです。損切ラインも合わせて引いておきましょう。
初心者にありがちですが、投資は「いかにリターンを得るか」よりも「いかにリスクを下げるか」の方が大事です。
基本的に、損失を最小化して、トータルでプラスを目指すのが基本戦略なわけです。
そのためには、損切りの基準をきっちり決めておくべきなのです。
なお、損切においても「三割高下に向かえ」という思想は当てはまるので、しっかり理解しておきましょう。
ちなみに損切りラインの決め方はいろいろありますが、まずは2割~3割落ちた時ぐらいでいいかと思います。
株の売り時③|権利付き最終日の直前
買い時の説明でも書きましたが、権利付き最終日まで株価は上昇する傾向にあります。優待や配当金狙いで買いの要望が高まるからですね。
ということは、権利付き最終日までに売り切れば株価が高い状態で売却することができるわけです。
ですので、権利付き最終日の前の日ぐらいに売り切っておくのが個人的にはオススメです。(当日は指値注文だと、買い手がつかない可能性もあるので)
ただ、この方法には一つデメリットがあり、株式を売却するため配当金や株主優待を受けることができません。
ですので、株主優待や配当金を受け取るよりも、値上がり益の方が期待できるときのみ使うことになります。
短期・中期的に値上がり益を確保しておく方がお得なのか、長期的に株主優待や配当金を受けるほうがお得なのかは上手く見極めましょう。
株の買い時と売り時は機械的に判断しよう
今回は株の買い時と売り時を解説しましたが、どれも共通しているポイントがあります。
それは「決めたルールに従って、機械的に判断する」ということ。
「予定していた価格まで株価が上がったとき」「権利付き最終日の前後」「事前に決めた損切ラインに達したら」など、どれも事前に決めておけば機械的に実行可能な内容です。
投資は感情に流されるとまず負けます。実際僕がこれまでに大損した経験を振り返ると、どれも感情に流されてしまった結果でした。
特に損切りは、頭でわかっていても実行するのは難しいです。
ですが、ここが投資で勝てる勝てないを分ける境目なので、心を鬼にして機械的に売買判断を下していただければと思います。
今回は以上になります。
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