
株と投資信託のどっちを始めようか迷っています……。
わたしにはどっちがオススメでしょうか?
こんなお悩みを解決します。
先日こんなツイートをしました。
資産運用をこれから始めようとする方にとっては、株式投資と投資信託の違いは、いまいちピンとこないかもしれません。
ですので、まずはその違いを理解することがスタートになります。
結論から言うと、株式投資と投資信託ではその性質は全く異なり、株よりも投資信託の方が比較的とっつきやすいです。
イメージ的にはインスタント食品と普段の料理の違いぐらいでしょうか?
投資信託が最初から味付けが決まっていて商品を選べばある程度自分好みになるインスタント食品であるのに対して、株式投資は自分で好みの味付けができる普段の料理といった具合です。
導入としてイメージだけ語ってきましたが、具体的にはどう違うの?という声が聞こえてきそうなので、そろそろ本題へ移っていきましょう。
この記事では、株と投資信託の違いを具体例を交えつつ、分かりやすく解説していきます。
読み終える頃には自分がどっちの投資が合っているか?の判断ができるだけの知識が身につきますよ!
株と投資信託の違いとは
さっそくですが、株と投資信託それぞれのメリット、デメリットについて簡単に見ていきましょう。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
株式投資 | ・好きな企業を選んで買える ・配当金や株主優待といった株の値上がり益以外も期待できる ・値動きが大きいので一攫千金も夢じゃない | ・慣れないうちは銘柄選びが大変 ・決算書を読むなど多少の前提知識が必要 |
投資信託 | ・運用をファンドマネージャーにお任せできる ・個人だと買えない銘柄も購入できる ・長期に安定的に稼ぐことができる | ・信託報酬*という手数料が必要となる ・商品数がそこそこ多いので、選ぶのに迷う |
株の醍醐味は企業を自分好みにチョイスできること
やはり株の醍醐味は自分好みに企業を選んで、選んだ企業へ投資できることです。
将来きっと業績が伸びるだろうという会社を見つけて投資して、株価が10倍とかになった時の快感は何物にも代えがたいです。
しかも、株に投資するということは、つまるところ株主になるということです。
株主になれば企業から配当金を受け取ることもできますし、自社商品やサービスを持っている会社であれば株主優待として、食料品や化粧品、サービス券なんかを受け取ることもできます。

僕もいろいろ優待目当ての株を持ってるけど、値上がり益以外の楽しさは株だけの楽しさだよね。
オリックスはカタログをくれるんだけど、もらう商品を選ぶのは何回やっても楽しいよ!
ただし株式投資にもデメリットがあるので注意は必要です。
たとえば、株式投資に慣れないうちは、どの株に投資をすればよいのかを判断するのは難しいかもしれません。
また、定期的に決算書やニュースを確認して、株を持ち続けても大丈夫か判断するのも大事になってきます。

最初のうちは、株主優待目当てで好きな企業を選んでおけばOKなんだけど、やっぱり一攫千金を狙うにはそれなりの知識が必要なんだ。
投資信託はプロにおまかせだからお手軽かつ安定して稼げる
投資信託の最大のメリットは、運用をプロに任せるするため、これまで資産運用の経験がない方でもすぐに始められることです。
投資信託では、皆さんから集めたお金を元にファンドマネージャーと呼ばれるプロの投資家が、どの銘柄や資産に投資をするのか、いつ買うのか・売るのかといったことを考えて投資をします。
株式投資だと自分で考えないといけなかったことを、全部やってくれるわけですね。

知識も初心者より圧倒的に上だから安心できるよね!
ただし、投資信託にもデメリットはあるので、注意が必要です。
それは、プロに運用を任せているために手間賃が発生すること。
この手間賃のことを信託報酬といい、運用している間は払い続けることになります。
投資信託という商品自体が、安定して小さく稼ぎ続ける性質をもつ商品であるので、信託報酬が少ない商品を選ぶなどの工夫が必要でしょう。
実際のところ、株と投資信託どっちが人気?
アンケートから見る株と投資信託
では、実際のところ株と投資信託のどっちが人気なのでしょうか?
以下は、「楽天証券」で行った投資初心者へのアンケート結果です。
それぞれ、年齢層、投資の目的、人気商品を示しています。


見ての通り、投資デビューしたての人には、投資信託が最も人気であることがわかります。
それに僅差で追いつく形で、株式投資が2位となっています。

もっと見てみると、30代で資産形成目的で始めている人が多そうだけど、これは投資信託の「長期的に安定的に稼げる」という性質とマッチしてるよね!
ではもっと具体的なケーススタディで、どういう投資をすべきかを考えていきましょう。
ケース1 年収500万円 30代会社員男性の場合
たとえば、会社員30代の男性で年収500万程度のかたを想定してみます。
若いうちから少しずつ貯金してきたので、そろそろまとまったお金もあるけれど、家を買うことや車のローン、子供の教育費なんかを考えるとあまり無理はできないパターンかと思います。
こういう場合は投資信託で確実に増やし、ある程度増えたら株式投資に変更するなどの方針で投資を始めましょう。
というのも、将来を考えるとリスクの高い株式投資から始めるのはなかなかリスクが高いです。
また、会社員という立場もあり、投資に時間をかけるのは大変です。
株式投資は、事前知識も必要ですし、銘柄選びはそれなりに時間がかかりますから……。
その点、投資信託であれば、商品を選んでしまえばプロにおまかせで放ったらかしでいいので、仕事との両立もカンタンですよ。

もし、どうしても一攫千金を狙いたくて株式投資を始めるという場合は、投資を始めてしばらくは少額投資にしておこう!
慣れてくれば銘柄選びも早くなるので、仕事との両立は可能だから焦らずにね!
ケース2 専業主婦 40代 夫の年収は1000万円の場合
つぎはある程度まとまったお金も時間もある場合です。
もしあなたが1日2時間ぐらいまとまった時間をとれて、お金もある程度余裕があるなら株式投資を始めちゃいましょう!
当然、株式投資なのでリスクは投資信託より上がります。
しかし、株式投資には株主優待や配当金、一攫千金も夢じゃないなどの楽しさがあります。
やはり投資と言えども、「楽しんでできる」というのはとても大事です。
時間もあるので、事前知識を蓄えつつ、少額投資で練習してレベルアップなんてのも可能ですよ!

こういう投資の仕方が一番楽しく儲けられるのでオススメだよ!
「今はお金が無くて…」ていう人も最終的にはここを目指したいところ!
ケース3 バイト代が3万円 でも時間は余ってる大学生
ケース3はお金はないけど時間は余っているそこの大学生くん。
この手のタイプは、株式投資をしながら、投資信託を積み立てましょう!
理由は2つです。
1つ目の理由は、学生で時間が余っているなら今のうちに勉強をして、株式投資をしておけば将来楽になるから。
社会人になって会社に勤めると、あまりまとまった時間は取れません。(起業するとかフリーランスとかなら別ですよ?)
ですので、今のうちに勉強しておくこと自体に価値があります。
あれこれ考えるぐらいなら、さっさと始めて知識を蓄えることをオススメします。
2つ目の理由は、投資信託の長期投資という恩恵をもっとも受けることができるからです。
投資信託は長期投資で運用するという話はしましたが、20代であれば60代になるまでに40年は運用することができます。
一方、40代から始めると20年しか運用できません。
20年違うからなんなんだ?という声も聞こえてきそうですが、これが大きな違いになるのです。
長期投資の一番のメリットは「複利の恩恵を最大限受けられること」にあります。
以下のグラフは、元金100万円を年利5%で運用したときのシミュレーションを示しています。
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グラフをみてもらうとわかりますが、100万を20年運用すると約260万円になっています。
しかし、40年運用した場合はどうでしょうか?
なんと、約700万円になっているんですね!
100万円からなので実に7倍にも資産が膨れ上がるわけです。
とはいえ、大学生でいきなり100万円も投資出来る人は稀ですので、積み立てをしていきましょうという話になります。
つぎは、3万円を毎月積み立てて、年利5%で40年間運用した時のグラフです。
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グラフを見てもらうとわかりますが、40年積み立て運用すると約4600万円にもなるんです。
40代から20年積み立てても約1200万円ですから、若い大学生がこの恩恵を最大限活用しない手はないとは思いませんか?

僕も大学生の頃から約10年積み立て運用してるけど、この間積み立てだけで1000万円突破したよ!
若さっていうのはそれだけで武器になるから、大事にしてね!
株や投資信託はネット証券で買うのがお得
さて、ここまで株と投資信託の違いを話してきましたが、実際にどうやって取引すれば良いかわからない方もおられるかと思います。
結論から言うと、証券会社に口座開設しましょう。
投資信託なら銀行でも取引できるのですが、株は証券会社でしか扱っていないので、両方とも取引できる証券会社に口座開設するのがオススメです。
また、株の取引をする際に必要となる売買手数料や投資信託を購入する際の購入手数料は、ネット証券の方が安いです。
手数料はそこまで大きな金額にはなりませんが、「塵も積もれば山となる」というように馬鹿にはできない金額ですよ。
証券会社についてより詳しく知りたい方は「」をご覧ください。
外貨預金やFXといった株や投資信託以外の資産運用について
株や投資信託は理解できたと思いますが、ほかの資産運用についても知っておきたいと言う方へ。
個人的には初心者が最初に手を出すべきとは思いませんが、知っておくというのはとても大事なことです。
ここからは、外貨預金やFXについて簡単に解説しておきます。
株か投資信託しかやらないという人は読み飛ばしてもらってOKです。
外貨預金 為替レートを見通すのは至難の業
外貨預金は、読んで字のごとく「ドルやユーロといった海外通貨を預金する」投資です。
儲ける方法としては2パターンあって、以下の通り。
①高い金利の外貨を購入して、その金利で儲ける方法
②為替レートの値動きを利用して儲ける方法
①高い金利の外貨を購入して、その金利で儲ける方法
この方法は、一般に外貨の方が金利が高いことを利用して儲ける方法です。
日本の銀行預金の金利が0.001%とかなのを考えると、外貨預金の3%とかは魅力的に見えます。
しかし、この程度の差は為替レートの値動きで一瞬で吹っ飛んでしまうので、この金利で儲けようとする人は少ないかと思っています。
②為替レートの値動きを利用して儲ける方法
もう1つの方法は、為替の値動きを利用して稼ぐ方法です。
これは為替レートを読みきって、円高のときに外貨を買い、円安のときに円へと買い戻すのですが、正直かなり難しいです。
ですので、個人的には外貨預金はオススメできません。

そもそも、これやるぐらいならFXでいいんだよね…。
(腐っても銀高預金だからFXよりもリスク低いからメリットはあると言えばあるけど)
FXはリスクを背負いやすい
外貨預金とほぼ同じですが、FXが外貨預金と大きく異なるのは、「レバレッジ」という仕組みにあります。
このレバレッジは、資金を担保に証券会社などから資金を借り入れることで、自分が保有する金額以上に外貨を取引できるようにする仕組みです。
株式投資でも信用取引はありますが、株が3.3倍しかレバレッジをかけられないのに対して、FXは25倍までかけることができます。
つまり、10万円の資金で250万円相当の取引が可能になるわけです。
当然儲けたときは大きく稼ぐことはできるのですが、負けたときは急激にマイナスが膨らみます。
ロスカット(一定のマイナスになったタイミングで強制決済してくれる)の仕組みもあるので、借金になってしまうパターンはレアケースですが、ロスカットのシステムが間に合わないぐらい一気に暴落というのもあるので、注意が必要です。
まとめ
今回は、「株と投信信託の違い」および「ケースステディに沿ってどちらがオススメか?」について見てきました。
資産運用を始めるにあたっては、自分の性格や投資スタイルに合わせて手法を選ぶことも大事です。
株と投資信託でもそれぞれメリット・デメリットがありますから、自分の今の生活がどっちに合っているかで考えてみると良いかと思います。
どちらを選んだから勝てる、負けるというような世界でもないので、まずは一歩踏み出してみましょう!
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