ネット証券を選ぶときに見るべき3つのポイント

株や投資信託など証券取引を行う上で必ず必要となるのが証券会社の口座開設です。

証券会社によって買える銘柄・商品や手数料、サービスなどは大きく変わってくるため、証券会社の選び方次第では投資成績にも大きく影響を与えます。

よく考えずに適当に証券会社を選んでしまい、入出金の便利さや売買手数料などで、実は結構損していたなんて話はよく聞く話です。

では、証券会社はどこに注目して選ぶべきなのでしょうか?

そこで本記事では、証券取引の第一歩である口座開設のために証券会社の選び方を解説していきます。

これから証券口座を開設する初心者の方だけでなく、すでに売買を始めているベテランさんも証券会社の乗り換えを検討する価値はあるので、ぜひ一読してみてください。

時間がないという人は「おすすめのネット証券」まで飛んでもOKです。理解してほしいので説明はしてますが、当ブログで説明している投資戦略をする前提であれば、紹介しているネット証券で口座開設しておけば支障は発生しません。

目次

ネット証券か総合証券か?

具体的に証券会社を選ぶ前に、まずはネット証券か総合証券かだけ決めてしまいましょう。

以下にネット証券と総合証券について、それぞれの証券会社が向いている人の特徴をまとめました。

ネット証券が向いている人
  • コストを抑えたい人
  • 夜にも取引がしたい人
  • 場所を問わず取引したい人
  • 外国株投資を積極的にしたい人
  • 投資信託を積み立てたい人
  • 自己判断で投資できる人
  • IPO投資をしたい人
総合証券が向いている人
  • コンサルティングを受けたい人
  • 情報を集める手間を掛けたくない人
  • アナリスト分析など独自レポートを読みたい人

個人的には大部分の人はネット証券がおすすめです。

コスト面や取引の俊敏性において、今の投資環境にマッチしているのは間違いなくネット証券です。

仮にすでに総合証券を持っていたとしても、サブ口座としてネット証券を作っておくことは十分にメリットがありますので、すでに総合証券口座を持ってる人もこの機会にぜひ検討してみてください。

ネット証券についてもっと詳しく知りたい方は、以下の記事で解説しているので良かったら参考にしてみてください。

ネット証券を選ぶときに見るべき3つのポイント

ネット証券を選ぶポイントは以下の3つです。

  • 手数料の安さ
  • 情報の充実度
  • 取り扱い商品

では、なぜ「手数料の安さ」「情報の充実度」「取り扱い商品」を押さえるべきなのかを解説していきます。

手数料について

証券取引には手数料がかかります。このとき、株と投資信託では必要な手数料が異なります。

株式投資で掛かる手数料
  • 売買手数料
  • 口座管理料(不要な証券会社も多いです)
投資信託で掛かる手数料
  • 購入手数料
  • 信託報酬(証券会社に関わらず銘柄ごとに異なる)
  • 信託財産留保額(解約時に支払う手数料)

手数料の安さは証券取引において極めて重要です。

というのも、証券取引における利益というのは投資額に対してせいぜい5%程度と言われているためです。

つまり、100万円投資したとしても期待値は良くて5万円程度ということです。もしここから1万円を手数料として取られていたら利益の20%をコストとして証券会社に払っていることになります。(実際はここから更に税金として20%引かれる)

それでは折角利益を出してもなかなか儲かったということにはなりません。

よって、手数料を如何に小さくするかが重要になってきます。

なお、証券会社選びにおいて、株で気にするべき手数料は売買手数料と口座管理料、投資信託で気にするべき手数料は購入手数料のみです。

たとえば、株の代金はどの証券会社で購入しても原則同じですが、約定した時に証券会社に支払う売買手数料に差が出ます。投資信託でもファンドの運用費(信託報酬)や解約手数料(信託財産留保額)は基本どの会社で購入しても同じことが多いですが、購入手数料は会社ごとに異なります。

特に、株の売買手数料はネット証券会社ごとに料金プランが異なり、1約定ごとに支払うもの、1日定額制、1カ月の金額といったものがあります。

ネット証券の手数料は各証券会社のプランをを確認しながら、自分に合った証券会社を選ぶようにしましょう。

また、証券会社によっては口座管理料が発生する証券会社もあります。

口座管理料は株を買った瞬間から取られる費用で、年間いくらという風に決められています。

あくまでも”株を買った瞬間から取られる費用”なので、口座開設するだけなら費用は取られません。

口座管理料を取る証券会社は少ないですが、自分が開設する口座が管理料を取られるかは確認しておきましょう。

ちなみに本記事の後半で紹介するネット証券はどれも売買手数料が安く、口座管理費無料の会社です。

情報の充実度

次に見るべきポイントは、情報の充実度です。

どんな情報が見られるかは各証券会社のHPで紹介されているので、さらっと目を通してみてください。

株価やチャート、銘柄の概要や業績はほぼ100%の証券会社で公開されているので気にしなくてもいいです。

個人的に重要視すべきポイントは「リアルタイム株価情報」です。

リアルタイム株価情報とは、今この瞬間に株がいくらで何株取引されたとか、どんな銘柄が人気があるのかとかをリアルタイムで見ることができるものです。以下のような情報が該当します。

  • 板情報
  • 各種市況情報
  • 各種チャート
  • 各種ランキング
  • 銘柄登録
  • ニュース
  • 自動更新表示
  • インデックス寄与度
  • 業種別活況度

ちょっと前までは企業で働いているプロの投資家しか見れなかった情報なのですが、最近は無料もしくは有料で公開している証券会社は多いです。

リアルタイム株価情報があるのとないのでは天地の差があります。

初心者のうちは必要ないにしても、投資に慣れてきたタイミングで導入する価値はあると思うので、申し込む証券会社がどのような情報を開示しているかはチェックしておきましょう!

なお、本記事後半で紹介するネット証券であれば、大体の情報は網羅できてます。

取り扱い商品

基本的には取り扱い商品数が多いところがオススメです。

ただ、投資信託の商品数なら『SBI証券』、外国株の商品数なら『マネックス証券』といった具合に証券会社によって取り扱い商品の種類や数は変わってきます。

なので一概には「ここがおすすめ!」ということはできないのですが、僕は「IPOの公募株の取り扱いがあるか」を基準に選ぶことを推奨したいです。

本ブログで推奨している投資戦略はコア資産としてのインデックス投資とサテライトとしての個別株や仮想通貨などの高リスク資産の掛け合わせです。

上記戦略を取る場合、正直なところインデックス投資はどのネット証券を選んでも結果はあまり変わらないです。

一方で、個別株は大きな差がつきます。(仮想通貨は仮想通貨用の取引所での開設が必要なので、ここでは議論から省きます)

そして、個別株においてIPO株は比較的利益を出せる可能性が高く、その選択肢は残しておきたいと考えます。

よって、「IPOの公募株の取り扱いがあるか」を重要視した方が良いと提案させてもらいました。

ただし、IPO株はそもそも取り扱っていない、もしくは口数がかなり少ない証券会社も多いので、IPO株の取り扱い数の多いネット証券会社を選びましょう!

IPO株とは?

IPO株は新規公開株ともいわれ、簡単に言うと「これから上場する企業の株」を指します。上場する前に株を手に入れて、上場日に売ることで、高確率で利益を出せるといわれています。ただし、IPO株はどの証券会社でも取り扱ってるわけではないので注意が必要です。

複数口座を開設して「良いトコどり」をしよう

ここまで3つのポイントを解説してきましたが、個人的には複数口座を開いて「良いトコどり」がおススメです。

なんといっても口座開設は「無料」です。

口座を開いたからといってそこで売買しなければいけないわけではないです。

上でも書きましたが、口座開設しただけなら口座管理費もかかりません。口座開設だけして、ほったらかしでも構わないのです。

僕自身、ネット証券で沢山の口座をもってますが、メインで取引しているのは4口座だけ。

たとえば、売買するのは手数料の安いA社でやり、銘柄選びは情報の充実しているB社で情報集め……なんてのもアリです。

売買をはじめた後でも、口座のお金を移動することはもちろん、保有している株ごと別のネット証券に引っ越すことも可能です。

口座開設はリスクゼロなので、とりあえず開設してみましょう!

おすすめの証券会社

ここまで長々と選び方を説明しましたが、下記のネット証券でしたらどこでも良いです。

若干の違いはありますが、本ブログで紹介している投資戦略(コア:インデックス、サテライト:個別株などの高リスク資産)は、ほとんどのネット証券で実現可能です。

ですので、「使いやすさ」とか「デザイン」とか「将来的に積み立て以外にどういう投資をするのか?」といった好みです。

参考までに僕が実際に使っている証券口座を紹介しておきます。

  • SBI証券
    • SBI・バンガード・S&P500インデックスファンドを買いたいならSBI証券です。住信SBIネット銀行の外貨交換手数料が安いので、外国株の取引きを考えている人にもおすすめ。また、三井住友クレジットでの積み立てで最大1%のポイント還元が得られます。取引サイトが見づらいのが欠点。
  • 楽天証券
    • 楽天カードで積み立てることで楽天ポイントが貰えます。またポイントを積み立て資金に使うこともできるので、楽天経済圏を活用している人にはおすすめです。2022年9月以降、一部の銘柄を除いて購入額の0.2%をポイント還元と還元率が下がってしまいますが、それでもポイント還元は受けられるので持っておく意味はあります。取引サイトが見やすく初心者向け。
  • マネックス証券
    • 銘柄スカウターとレポートが非常に優秀です。ほかのツールも使いやすいので、情報を沢山入手したい方はぜひ。マネックスカードでの積み立てで最大1.1%のポイント還元を受けられます。主要証券会社で最大の還元率ですので、還元重視の方はマネックス証券がおすすめです。

上でも書いてますが口座を持っておくと、その証券会社のレポートやセミナー動画が無料で見れるので複数持つのがおすすめです。

まとめ|ネット証券を選ぶときに見るべき3つのポイント

ネット証券を選ぶための3つのポイントについて解説していきました。

ネット証券は各社特色のある様々なサービスを提供しています。

他にも選ぶポイントはあるにはありますが、今回解説した3つのポイントを押さえておけばまずは大丈夫です。

「1日に何度も取引するのか?」「情報はたくさん見たいのか?」など自身の目指す投資スタイルに合わせて証券会社を選びましょう!

  • 手数料の安さ
  • 情報の充実度
  • 取り扱い商品

上記3つの観点を押さえた上で、自分の投資スタイルと相談しながら証券会社を選びましょう。

口座開設は無料なので、とりあえず開設してみて自分に合ったのを後から選ぶのもOKです。

選ぶのめんどくさいという人は以下の3つから1~3の口座を作っておけば良いです。

  • SBI証券
    • SBI・バンガード・S&P500インデックスファンドを買いたいならSBI証券です。住信SBIネット銀行の外貨交換手数料が安いので、外国株の取引きを考えている人にもおすすめ。また、三井住友クレジットでの積み立てで最大1%のポイント還元が得られます。取引サイトが見づらいのが欠点。
  • 楽天証券
    • 楽天カードで積み立てることで楽天ポイントが貰えます。またポイントを積み立て資金に使うこともできるので、楽天経済圏を活用している人にはおすすめです。2022年9月以降、一部の銘柄を除いて購入額の0.2%をポイント還元と還元率が下がってしまいますが、それでもポイント還元は受けられるので持っておく意味はあります。取引サイトが見やすく初心者向け。
  • マネックス証券
    • 銘柄スカウターとレポートが非常に優秀です。ほかのツールも使いやすいので、情報を沢山入手したい方はぜひ。マネックスカードでの積み立てで最大1.1%のポイント還元を受けられます。主要証券会社で最大の還元率ですので、還元重視の方はマネックス証券がおすすめです。

では、良い投資ライフをお過ごしください。

 

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この記事を書いた人

化学系社会人博士。本業で車両制御ソフトの開発しながら、投資やブログを趣味として嗜んでます。コアとしてインデックス、サテライトとして個別グロース株、仮想通貨を入れるコアサテライト戦略を取ってます。FP2級持ってますが、あまり役に立たないことが分かりました。

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