こんなお悩みにお答えします。
先日こんなツイートをしました。
ツイートで書いているように、投資においてビギナーズラックの後の失敗は起こるべくして起こります。
実際僕自身、投資をはじめて1年くらい経ったタイミングで、30万ぐらい損失を出してしまった苦い経験があり、大学生だった当時の僕には相当な痛手でした。
そこでこの記事では、みなさんが僕みたいに失敗しないように、投資を10年やってきた今だからこそ言える「慣れたときにやりがちな投資判断ミス」について語っていこうと思います。
なぜビギナーズラックを考えるのか?
なぜ今更ビギナーズラックを考えたのかと言うと、ビギナーズラックのあとは大敗する可能性が高く、投資引退ということもよくあるから。
会社の同僚でもちらほら見かけました。
入社3年目とかになってくると、自由に使えるまとまったお金も増えて、投資を始めるという人が多くなってくるのですが、4月から投資を始めると10月くらいにはビギナーズラック後の失敗が発生します。
大体、6月7月で儲かったお金を10月に一気に溶かすわけです。
ユウシオのビギナーズラックの失敗
ビギナーズラックの要因を考える前に、僕のビギナーズラック体験について話します。
投資をはじめて最初の1年間は絶好調
僕は大学入ってすぐに株式投資を始めました。
元手はアルバイトで稼いだお金で、最初の資金は3万円ほどで、少しずつ積み立てていった感じです。
それこそ最初のころは、雑誌や本、ブログを見ながら銘柄を選んでいたため、「JT」や「JR西日本」、「ヤフー」などそれなりに安定した銘柄をチョイスしていました。
そのため、瞬間的に評価損益がマイナスになることはありましたが、長期的には稼げていたんですね。
毎月約5万円の積み立てと投資が順調だったこともあり、資産は順調に増えていき、1年を経つころには100万弱もの資産を持つことができました。
月利5%以上をキープできていたので、つたない部分はありつつも悪くない投資判断をしていたと思います。
2年目に調子に乗った結果、地獄のはじまり
上手くいった1年ののち、2年目にしていきなり躓きます。
アップル関連の株で儲かるだろうと何の調査もなしに、とある半導体系の銘柄を買ってしまったんですね。
しかも、当時の僕は「これは穴場の銘柄だ!」と勝てるつもりでいて、ウハウハでした。
しかしこの期待も虚しく、アップルの下半期の下落に引っ張られる形で、大幅に下落しました。
しかもこのとき、リスク分散もせず、資金の大半をこの銘柄に突っ込んでいたので、気が付けば損失は30万にも膨れ上がっていました。
最終的に泣く泣く損切りし、2012年は散々な結果となったわけです。
投資の失敗の要因は何か?
ビギナーズラック後の失敗を防ぐことを考えるために、少し立ち返って「投資を失敗する要因」について考えてみましょう。
僕が思うに投資で失敗する要因の多くは、投資に対する「期待感」にあると思っています。
たとえば、以下のような期待感を投資に対して持ったことはありませんか?
これは株でも投資信託でもなんでもそうですが、人は「よく分からない未来に対して明るい展望を期待する傾向」にあります。
どんなにリスクがあっても、自分は大丈夫だろうと心のどこかで思っている人がほとんどです。
投資に期待してしまう理由
上で書いたように投資の失敗要因が期待感であれば、極端な話、期待感さえ持ち合わさなければビギナーズラックは回避できるわけです。だって、期待しなければ失敗は防げるわけですから。
つまり、期待感を持ってしまう理由を理解して、それに対する対策を立てるのが重要なわけです。
そこで、周囲の投資家に「投資に期待する理由」をリサーチしてみたのですが、おおむね以下の4つが主な理由でした。
では、それぞれの理由についてもう少し深堀してみましょう。
目に見えない未来は良い方向に捉えてしまうから
上でも書きましたが、人は目に見えない未来を良い方向に捉えてしまう傾向にあります。
例えばですが、「自分だけは上手くいく、失敗しないはず」という自信を持ってしまった経験ってありませんか?
宝くじとか競馬、くじ引き、就活やテスト、なんでもいいです。
少なくとも僕は「自分だけは上手くいく、失敗しないはず」と思った経験があります。
投資でも同じように、「自分は上手くいって儲かる」という謎の自信は誰しも経験しているのではないでしょうか?
低スキルでOK、知識が無くても上手くいくという誤解
最近、投資に対して甘い人が増えたなと思うのですが、「低スキルでOK、知識がなくても大丈夫」という謎の誤解をしている人がたくさんいます。
確かに投資には資格などが必要なく、誰にでも等しく稼げるチャンスはあります。
ただ、本当に稼げるかと言われると、そうではないです。普通に知識や経験がないと勝てない局面はありますし、再現性をもって投資をうまく回すには情報を集めるスキルなどが適宜必要になってきます。
思うに「情報商材を売るタイプのインフルエンサー」が安易な投資推奨をしている背景などもあり、今のような誤解が生まれてしまっていると感じています。
成功体験を積み重ねるから
実は多くの人は始めたころは堅実な投資をするので、稼げる人が多いです。
そして稼げた結果、「自分は才能があるのではないか?」という錯覚に陥ります。
ネットの体験談なんかを見ても、ここで調子を上げてしまう方は極めて多いです。
そして、成功体験を積み重ねた先に謎の自信を持ってしまう。
実際僕も体験を重ねた結果、これから先の投資も上手くいくと過信したことは何度もあります。
一攫千金の体験談の多さ
ネットに限らず、テレビなんかでも億を稼いだ人、いわゆる「億り人」と呼ばれる方がもてはやされているのを見ます。
そういうのを見ると、「自分も当てられるのでは?」と期待してしまいますよね。
正直、億り人と呼ばれる人たちは、企業お抱えのプロトレーダーだったり、再現性なく一発当てただけの人だったりが多く、個人投資家がマネできるようなものではありません。
ネットやテレビなどなんでもそうですが、エンタメ性を求められる傾向にあるので、出回る体験談は基本的に成功体験です。
ビギナーズラック後の失敗を回避する5つのポイント
ここまでで紹介した「投資に期待感を持ってしまう理由」をもとにビギナーズラック後の失敗を回避するための方法を考えてみると、以下を守れば回避可能だと思っています。
では、詳細について深堀していきます。
ビギナーズラック後の失敗を回避するポイント①|明確な根拠をもって投資する
明確な根拠をもって投資するのはビギナーズラック後の失敗を回避するのに重要です。
決算の経常利益の進捗率がいいとか、新しいサービスが注目されてるとか、何かしらの根拠をもって投資判断を下しましょう。
結局「なんとなく上手くいくという期待」で投資するから失敗に陥るわけです。
ビギナーズラック後の失敗を回避するポイント②|ちゃんと勉強を続ける
投資というものに絶対的な正解はないので、勉強したところでと思うかもしれません。
確かに、勉強したところで100%勝てるようにはなりませんが、勝率50%を勝率51%にすることは可能です。
このわずか1%という差は、投資という世界においては大きな意味があります。
というのも、投資は何度でもチャレンジすることができます。
100回チャレンジして、1回でも勝った回数が多ければプラスにもっていくこともできますから、絶えず研鑽は続けてください。
続けた先にこそ安定的な「稼ぎ」があると、僕は考えています。

僕自身、投資はじめて10年経ったけど、新しい本が出れば目を通すし、新しい情報は入手できるようにしているよ。
ビギナーズラック後の失敗を回避するポイント③|体験をベースに投資をしない
体験をベースに投資をするのもやめましょう。
いつまでも過去の状況と同じとは限らないですし、やはり投資判断には明確な根拠を持つべきです。
ビギナーズラック後の失敗を回避するポイント④|人と自分は分けて考える
結局、他人は他人、自分は自分です。
他の人が上手く行ったやり方をしたからといって、自分も上手く行くとは限りません。
例えば、ある人がFXで億万長者になった体験を話していたとして、同じやり方をやっても上手く行くとは限らないわけです。
参考にして自分の投資スタイルに取り入れるのはOKですが、他人に振り回されないようにしましょう。
ビギナーズラック後の失敗を回避するポイント⑤|安定株を買う
最初に紹介したツイートでも『なぜか奇をてらって「僕の考えた最強の銘柄」みたいなチョイスをする』ことが原因でビギナーズラックの後は失敗するというようなことを書きました。
というのも、ビギナーズラック後は謎の無敵感も相まって、ニッチな銘柄を攻めるようになってしまうんですよね。
ただ、多くの場合、あなたが閃いて奇をてらった銘柄は、先人たちもチェックしていて、その上で「投資すべきでない」と判断しています。
ニッチな銘柄を攻めるなとは言いませんが、安定銘柄を死守しつつ投資すべきです。
長いものに巻かれることは悪いことではないので、安定的に稼げるところはガンガン狙っていきましょう。

個人的には、安定株7割、ニッチ株3割ぐらいの比率で資金分散するのがオススメだよ!
まとめ|投資においてビギナーズラック後の失敗は必然【回避するために守りたい5つのポイント】
今回は、「ビギナーズラック後の失敗が起こるべくして起こること」、「それを回避するためにどうすれば良いか」について解説していきました。
結論としては、以下の5つを守ることが大事です。
投資に絶対はないので、これを守って終わりではないですが、上記を守ればビギナーズラックで終わるという残念な結果は回避できる可能性が高くなると思います。

今回はこれでおしまい!お疲れさまでした!
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