株雑誌なんかを読んでると、デイトレードやってる人が活躍してるけど、デイトレードって具体的にどういう取引なんだ?
こういった疑問にお答えします。
デイトレードは一言でいうと、「その日のうちに取引が完了するトレード」のことを指します。
短期で稼ぎやすいといった特徴もあって、雑誌や本でよく取り上げられるのですが、意外とそのメリットやデメリットには触れられていません。
(というか、「私はデイトレードでこんなに稼ぎました!」って結果ばかりに目が行きがちなんですよね)
そこでこの記事では、「デイトレードの特徴」「デイトレードのメリットやデメリット」「どういう人が向いているか」について、解説していきます。
僕も学生時代はデイトレードを併用して学費払えるくらいには成果も出せていたので、それなりには詳しいほうかと思います。
この記事を読めば、「デイトレードに関する最低限の知識」を得ることができますよ。
- デイトレードとは何か?
- デイトレードのメリット、デメリット
- デイトレードに向いている人
デイトレードはその日のうちに売り切るトレード
デイトレードは2005年ごろから流行り始めた投資手法で、いわゆる「日計り商い」のことを言います。
買った株は、その日のうちに売り切ってしまうトレードですね。
原則として、当日売りきりなので、取引終了時間である大引けには株式を保有しないようにします。
株を持つ時間はわずかであり、1時間ですら長い方です。
投資スタイルにもますが、多くの場合、1分〜5分程度で売買するイメージです。
なので、株式チャートに張り付ける専業トレーダーがデイトレードをやる傾向にあります。
働きながらデイトレードする猛者もいるけど、基本は専業だね。
デイトレードでは資金を短期間で増やせる
デイトレードは、わずかな時間で少しの利益を積み重ねていく売買で利益を狙います。
要は「塵も積もれば山となる」ですね。
そのため、少ない資金でも短期間で数億円にすることが可能です。
伝説のトレーダーとして名を馳せたBNF氏(ジェイコム男)は、デイトレードで65万円の資金を7年半で25億円にもしています。(スイングトレードも行ってましたが…)
狙う利幅はトレーダーによって差がありますが、概ね数円〜数十円の利幅を狙っていくことになります。
デイトレードのメリット
デイトレードのメリットは主に以下の3つです。
- 資金効率が良い
- 持ち越しによるリスクが少ない
- 企業分析が不要
資金効率が良い
1つ目のメリットは「資金効率が良い」ということです。
中期や長期の投資では、買った株はしばらく持ちっぱなしにします。
銘柄の株価が上昇している間は、利益が増えていくので資金効率が良いのですが、横ばいや下降している間は、利益は増えないので、資金効率が下がります。
要は無駄な時間となってしまっているのです。
この無駄な時間は、短ければ数日で終わるのですが、経済が低迷していたりすると年単位で無駄な時間に終わってしまうこともしばしば。
デイトレードは、この無駄な時間を極めて短くできるので、資金効率を上げることができます。
買った銘柄が上がったらすぐに売り、買った銘柄が下がっても資金効率が悪くなると判断してすぐに売るのです。
こういった売買なので、自ずと資金効率はかなり良くなります。
持ち越しによるリスクがない
2つ目のメリットは、「持ち越しによるリスクがない」ということ。
これは現在の株式相場環境とも大きく関係しています。
現在の相場は、不安定な相場です。
かつてのバブル期までは、長期型の安定した上昇トレンドでしたが、今は海外株式の影響も大きく受けるため上下動の激しい相場が続いています。
特に米国株式市場の影響を大きく受けるため、米国株式が下落すると、その影響を受けて翌日の日本株式市場も下落するのもしばしば。
僕も寝ている間に米国の煽りを受けて、株式が大幅下落していたことが何度もありました。
そのため、株式を翌日に持ち越すだけでもリスクになってしまいます。
そういった環境下において、デイトレードのような「株式を持ち越さないトレード」は大きなメリットになるのですね。
企業分析が不要
3つ目のメリットとして「企業分析が不要であること」があげられます。
基本的に株式投資は企業分析(ファンダメタル分析)は必須なのですが、デイトレードに限ってはそうではありません。
というのも、デイトレードは短期的なチャートの動き方をもとにして投資判断をするためです。
ですので基本、デイトレードに必要なのはチャートの動きを読みとく「テクニカル分析」です。
企業分析はそれなりに時間がかかるので、基礎さえ理解すれば実施可能なテクニカル分析でトレードできるのは、1つのメリットと言えます。
デイトレードのデメリット
ここまで、デイトレードのメリットを挙げてきましたが、当然デメリットも存在します。
デイトレードのデメリットは主に以下の2つです。
- 常にチャートを追い続けなければならない
- 日中に取引せざるを得ない
常にチャートを追い続けなければならない
メリットのところで記載しましたが、デイトレードは「テクニカル分析」をベースに投資判断を行います。
当然、チャートに現れるトレンドやパターンを追う必要があるのですが、このトレンドやパターンは刻一刻と変化し続けます。
数分前は上昇トレンドだったのに、気が付けば下降に転じていたなんてのもしょっちゅうあります。
そのため、デイトレードを行う場合は常にチャートを追いかけて、投資判断を下さなければならないです。
これは専業トレーダーならデメリットにならないかもしれませんが、日中仕事をしている人にとっては大きなデメリットと言えるでしょう。
日中に取引せざるを得ない
2つ目のデメリットは、「平日の日中に取引せざるを得ない」ということ。
デイトレードなので、当然その日のうちに取引を完結させる必要があるわけですが、取引市場が開いているいる時間は限られています。
東証の場合9:00~11:30、12:30~15:00が株式市場の取引時間となっているため、この間に取引を終わらせる必要があります。
正直、会社員などで日中に仕事をしている人にとっては、つらいポイントの一つです。
デイトレードに向いている人
こんなことを言うと根も葉もないですが、デイトレードは向き不向きの差が大きい取引手法です。
向いてる人は稼げるし、向いてない人はとことん失敗します。
個人的には、デイトレードに向いている人は判断力があり、かつ厳格に取引ルールを設けて自身を律することができる人です。
というのも、デイトレードでは刻一刻と変動する株価チャートを見て、瞬時に取引判断をする必要があります。
当然ですが、判断力がないと取引チャンスを棒に振りますし、場合によっては損失を拡大してしまいます。
また、デイトレードはテクニカル分析に基づいて行うため、統計に即した機械的取引が求められます。
たとえば、あるパターンがでていて、テクニカル分析的にはこの後下がるはずとなっているのに、「もしかしたら上がるかも」という感情に任せて取引しているようではダメなわけです。
基本的にデイトレードは事前に決めた取引ルールに基づいて、淡々と取引することが重要ですので、取引に感情を出してしまう人は向いていないと言えるでしょう。
僕の周りでデイトレードで損失を出した人は、大体の場合、感情を取引に持ち込んでしまった人だね。
まとめ
今回はデイトレードについて、その特徴やメリット・デメリット、向いている人について解説しました。
デイトレードは上手く活用すれば、短期間に大きく稼ぐことができるトレード手法です。
ポイントは、「判断を素早く、かつ厳格に取引ルールを設けておく」ということ。
それを守っておけば、まずはスタートラインに立てるでしょう。
特に、以下のメリットはいいとこどりすれば、かなりの武器になり得ます。
- 資金効率が良い
- 持ち越しによるリスクが少ない
- 企業分析が不要
僕も社会人として働きながら、デイトレードは続けてますし、ここ数年間は普通にプラスで勝ち越せています。
特に企業分析が不要で、分析に時間を取られないのは大きなメリットです。
とはいえ、テクニカル分析はあくまでも統計に基づいた分析ですので、ギャンブル性が高いのも事実……。
もし、デイトレードよりも「長期投資が気になってる」という方でしたら、以下の記事もおすすめです。
コメント