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【初心者向け】投資を始める前に知っておきたいリスクの考え方

資産運用の基礎
この記事は約13分で読めます。

投資を行う上で、最低限知っておかなければならない知識としてリスク、やり方、商品の種類、売買テクニックなどが挙げられます。

その中でも、まず最初に押さえていかないといけないのが「リスク」です。

なぜなら、リスク対策ができておらず、資金をすり減らして投資から退場というパターンが初心者には一番多いからです。

そこでこの記事では、「投資におけるリスクの位置づけ」「リスクの種類とその対策方法」について解説していきます。

基本的にすべての投資は、何かしらのリスクを孕んでいますので、株でもFXでも投資信託でも何でも、これから投資を始める方はまず目を通していただければ幸いです。

この記事の内容
  • 投資におけるリスクの位置づけ
  • リスクの種類とその対策方法

注意
 本ブログでは「リスク=損失」として話を進めさせていただいております。

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本サイトにおけるリスクの定義

「投資におけるリスクとは何か?」は様々な議論がありますが、本サイトでは、「リスク=損失」と定義させていただいております。

なぜいきなりこんな定義の説明から始めるかというと、とある雑誌で定義していたリスクの捉え方について、僕の中で「そんなわけないやん!」と思ってしまったのがきっかけです。

投資におけるリスクというのは、「投資リターンに振れ幅があること」です。

正直、かなり衝撃を受けました。

だって普通に考えれば、個人投資家の場合は「儲かることが一番に目指すべき到達点」であり、それを考慮すれば損失を出すこと自体がリスクではないでしょうか?

個人的には、「リスク=リターンの振れ幅がある」という考え方は「資産がもともとたくさんある投資家」の妄言だと思っています。

「余剰資金があるから多少の損失はリスクじゃない。むしろ将来的に期待値通りのリターンがない方がリスク」という発想です。

でも、余剰資金のある投資家なんてたくさんはいないですし、これから投資を始めるという方であれば猶更です。そんな状況にもかかわらず、初心者さん向けの解説で「リスク=リターンの振れ幅がある」という説明をするのはあまりにも酷だとすら思います。

ですので、本サイトでは「リスク=損失」と定義させていただきますが、ご承知おきいただければ幸いです。

投資における10種類のリスク

ようやく本題ですが、投資におけるリスクは大きく分けて10パターンあります。すべてを覚えておく必要はありませんが、頭の片隅にはおいておきましょう。

リスクの種類リスクの内容影響のある投資商品
インフレリスク物価上昇による資産価値減少のリスクを指す。例えば、預金などの利率よりも、物価上昇率の方が高いと、実質的に損失ということになる。すべての投資商品
信用リスク債権や株式を発行する企業などの財務状況が悪くなり、債権不履行となるリスク。デフォルトリスクとも言われる。株式投資、債権など
流動性リスク保有資産を売りたいのに売れなかったり、注文が殺到して値段が付かない場合に発生するリスク。需要供給が必要な売買は全てこのリスクを持つ。株式投資、FXなど
為替リスク為替変動によるリスク。外貨建ての金融商品は、為替変動によるリスクを持ち合わせている。株式投資、投資信託、ETF、FX、外貨預金など
金利リスク債権を保有している最中に市場金利が上がるリスク。市場金利が上昇鶴と、債権の市場での取引価格は下落する。債権など
市場リスク投資対象の状況だけでなく、市場全体の動向にも影響を受けるリスク。株式投資なら、企業の財務状況だけでなく、市場全体の影響も受けるといった具合。株式投資、投資信託、ETF、FX、外貨預金など
カントリーリスク国の情勢に影響を受けて、投資対象の価値が変動するリスク。実はすべての投資がこのリスクを孕む。すべての投資商品
地政学的リスクある特定の地域が抱える政治的、軍事的、経済的な影響が与ええるリスク。FX、外貨預金、不動産投資、REITなど

ただ、必要以上にこれらのリスクを恐れる必要はありません。というのも、どれも適切に対策を組めば損失は抑えられるからです。

そもそもとして、投資においてリスク(=損失)がゼロということはまずないと考えてください。あったとすれば、それは100%の確率で詐欺です。

ですので、「リスクなしの投資商品を選ぶ」のではなく、「リスク対策を講じる」に思考をシフトしましょう。

個人的に言わせれば、リスクの本質は「リスク対策を講じない」こと自体です。リスクと上手く付き合っていくことを目指しましょう。

ですので、ここからは「リスクを適切に処置して安定的な投資リターンを確保するための方針・方法」を解説していきます。

リスク対策としてのISO規格の導入

まずはリスク対策の基本方針を考えていきましょう。

リスク対策の方針は、いろいろ考え方はありますが、僕は投資家でもありエンジニアでもあります。なので、エンジニアらしくISO31000と呼ばれるリスクマネジメントの国際標準規格に従って考えようと思います。

標準規格であるISO31000ではリスクへの対策を以下のように定義しています。

リスク回避リスクの要因そのものを取り除く。
リスク軽減リスクの発生する可能性を下げる。もしくはリスクの影響を小さくする。
リスク移転リスクを他に移す。リスクを委託するのも含む。
リスク保有対策せず、リスクを受け入れる。

では、「リスク回避」「リスク軽減」「リスク移転」「リスク保有」について考えていきましょう。

リスク回避

リスク回避では、リスクの要因そのものを取り除きます。

これを投資に当てはめると、「危険な金融商品には手を出さない」なります。

しば
しば

でも、手を出さないと儲からないじゃないか?

ユウシオ
ユウシオ

その通りだよ。ただ、勘違いしないでほしいんだけど、投資するなということではないんだ。例えば、「知らない、わからない商品に手を出すのは止めておこう」ということだよ。

投資初心者ほどやってしまいがちですが、調査不足で株式を買ったり、仕組みもあまり良く分かってないのに勧められた投資信託を買ったり、SNSで人気のFXトレーダーの真似をしてFX取引をしたりというのは絶対にやめましょう。

あまり中身を分かっていない金融商品は「危険」ですし、リスクしか孕んでいませんよ。

リスク軽減

リスク軽減は、リスク発生可能性を下げる、もしくはリスク影響を減らすことを目指します。

投資においては、リスク発生可能性の高い金融商品は保有期間を短くしたり、投資金額を抑えてリスク影響を減らすことを指します。

具体的にやるなら以下のようなイメージですね。

  • 値動きの激しい銘柄はリスクも大きいので長期投資は避けて、短期投資にする
  • 政治情勢が不透明なので、特定の通貨ペアのFXでの投資資金を減らす

しば
しば

なるほど、こうやって軽減していけばいいのか。

軽減方法はいろいろあるけど、「時間軸をずらす方法」と「投資対象をずらす方法」が一般的だよ。

投資では、リスク軽減がメインアプローチになるので、ここはしっかり理解しておいてください。

リスク移転

リスク移転では、リスクそのものを他に移すことを指します。

投資では中々取りづらい手法ですが、以下のようなやり方が考えられます。

  • 知識不足だから投資信託のような委託型の金融商品にする(知識不足というリスクを、ファンドに移転している)
  • 投資先が破綻しても、一定の返還保障を受けられる投資商品を選ぶ

リスク移転は上手く機能すれば、劇的にリスク軽減をすることができます。

しば
しば

上手く使えば、リスクが丸っとなくなるわけだな!

ユウシオ
ユウシオ

その通り!ただ、リスクを移転できる先がそもそもそんなにないので、実施できるパターンが少ないのはネックかもしれないね。

リスク保有

リスク保有では、特に対策せず、リスクを受け入れることを指します。

「リスクを受け入れるなんて何を言ってるんだ?」と思われるかもしれませんが、時と場合によっては有効な手段なのです。

例えば、リスク対策をするために、リスク発生時に出ると予想される損失以上のコストを支払っていては意味がないですよね?

より具体的には、「株式投資で投資銘柄が絞り込めないから、高額な窓口サービスを受ける」とか。

「そんなことする訳ないじゃん!」と思われるかもしれませんが、人間お金が絡むと突飛な行動をとってしまうこともあるので、注意しましょう。

リスクに備える具体的な行動

ここからは、これまで解説してきたリスク対策の指針に対して、具体的な行動を示していきます。

結論としては以下です。すでに上で示したものもあるので、ちょっとダブりはあります。

MEMO
  • 危険な(良く分からない)投資商品には手を出さない。【リスク回避】
  • 余剰資金以上のお金を投資につぎ込まない。【リスク軽減】
  • 投資対象を1つに絞らない。【リスク軽減】
  • 時間軸での分散を行う。【リスク軽減】
  • わからない投資商品はちゃんと調べる。【リスク軽減】【リスク移転】
  • 信用のおける投資先を選択する。【リスク移転】

リスク対策その①|危険な(良く分からない)投資商品には手を出さない

当たり前のことですが、初心者のうちは意外と「良く分からない投資商品」に乗せられがちです。絶対にやめておきましょう。

僕も知人に「年利15%のファンドがあるけど、一口乗らない?」みたいな話を受けたことがあります。

このとき、”年利15%”の意味するヤバさが分かっていれば、明らかに詐欺であることが分かるわかりますが、投資に慣れてないと相場感が分からないので詐欺られたりします。

まずは、適切な知識を身につけましょう。

しば
しば

年利15%ぐらいならあり得そうだけどなぁ。

ユウシオ
ユウシオ

安定して年利15%運用できるなら、僕はとっくに会社を辞めてるよ。元金300万円で20歳から60歳まで年利15%で運用できれば、8億円だからね??

リスク対策その②|余剰資金以上のお金を投資につぎ込まない

投資はあくまでも、生活を豊かにするためにやるものであって、生活を犠牲にしてはいけません。

なので、余剰資金以上のお金を投資につぎ込まないようにしましょう。

よくあるパターンが、生活資金に手を付けて溶かしてしまう失敗ですが、そうなってしまうと何のために投資しているのかって話です。また、消費者金融で借金してまで投資やってるとかいう話もありますが、これは言語道断です。

基本は「余ったお金で投資をすること」。これは絶対に守ってください。

リスク対策その③|投資対象を1つに絞らない

ここまではマインドに近い話でしたが、ようやくテクニック的な話です。

投資対象は一つに絞らず、いろいろなものに分けましょう。

よく投資の世界では、「卵を1つのかごに盛るな」と言われます。

どういうことかというと、1つのかごに卵を全部盛ってしまうと、そのかごを落としてしまうと卵が全部割れてしまいます。

しかし、複数に卵を分けて持っておけば、1つだけかごを落としてしまっても他の卵は守られるわけです。

例えば、株式投資なら投資銘柄を色んな業界に分けるとか、FXなら複数の通貨ペアを持つとか。

もっと広い目で見れば、株式投資とFXや投資信託なんかを、複数運用すること自体がリスク軽減の策になります。

この考え方は「分散投資」と呼ばれて、いろんな投資で基礎になる考え方なので、しっかり理解しておいてください。

詳しく知りたい方は、『投資初心者が知っておくべき分散投資の基本』で解説してるのので、ぜひ参考にしてください。

リスク対策その④|時間軸での分散を行う

実はこれも分散投資の一つです。リスク対策その④では、投資対象を分散しましたが、こちらは、投資タイミングを分散する考えです。

基本的に、投資は安いときにモノを買って、高い時に売るというスタンスが多いです。まぁ、当たり前のことですね。

しかし、私たち投資家は預言者ではないので、いつが安いときかなんて完全に当てることはできません。むしろ、タイミングを狙いすぎて、失敗することの方が多い気がするぐらいです。

そんなこともできないのかと思うかもしれないけど、人間お金が絡むと冷静な判断はできないものなんだ。

ですので、いろんなタイミングに分けて投資をすることがオススメです。

例えば、株式投資の場合を考えてみましょう。

ある銘柄が1000円の時に200株買うと、1000円×200株で20万円になります。仮にこの銘柄が800円まで下がったとすると、資産価値は16万円になり、4万円の損失というわけです。

しかし、1000円の時に100株、900円の時に100株と分けて購入していれば、購入代金は1000円×100株+900円×100株で19万円になります。このとき、株価が800円になったとすれば、3万円の損失で済みます。

つまり、あるタイミングでまとめて買った時より、複数に分けて買った時の方が、損失額を抑えることができたわけです。

このように、時間軸での分散は損失軽減に対して有効ですので、ぜひ取り入れていきましょう。

ちなみに、定期的に積み立てて時間軸での分散を行うことを株と投資信託の世界では、「ドル・コスト平均法」と呼びます。

リスク対策その⑤|わからない投資商品はちゃんと調べる

これも基本的なことですが、できてない人は多いです。

例えばですが、インフルエンサーがオススメした良く知らない優待銘柄を買ったりしていませんか?

他にも、凄腕トレーダーがこれからドルは上がると言ったら、FXで取引追加したりしてませんか?

近年はSNSやYouTubeで、プロやセミプロの投資家、アマチュアで何億もたたき出してる投資家の情報を集めやすくなりました。

それに伴って、周りの意見に振り回される投資家も増えたように感じます。

ですが、そのままでは自立して稼いでいくことは絶対にできません。

ですので、まずは自分の知識をつけて、何に投資しているのか、どうして投資すべきなのかをしっかり判断できるようになりましょう。

一つ勘違いしないでほしいのは、インフルエンサーやプロの意見を聞くなということではありません。だって、彼らは実績のある人たちですから、それなりの意見を提供してくれています。

ただ、「良く分からない」のに投資するのは止めようということです。きちんと彼らの意図を理解したうえで、「あなたが最終的に投資判断を下す」のであれば全然OKです。

むしろ強者を踏み台にしてのし上がってほしいです。このサイトも、投資歴10年の僕のエッセンスを盛り込んでいるので、ぜひ踏み台にしていただければと思います。

リスク対策その⑥|信用のおける投資先を選択する

最後の対策は、「信用のおける投資先を選択する」ことです。

基本は「金融庁の許可」が出ていることが大前提です。(以下ページで見れます)

免許・許可・登録等を受けている業者一覧 : 金融庁

あとは適宜、運営元の業務実態から判断していくことになります。

ちなみに、このサイトでは僕の目を通して、信用のおける投資先しか紹介しません。依頼を受けても、信用できない相手は断っておりますので安心していただければと思います。

リスクの考え方のまとめ

投資における「リスク」は端的に言って「損失」です。

個人投資家は少ない資金で、機関投資家と戦うわけですから、当然と言えば当然のことです。

今回はリスクに対する考え方を具体的な事例も交えて紹介してきました。

MEMO
  • 危険な(良く分からない)投資商品には手を出さない。【リスク回避】
  • 余剰資金以上のお金を投資につぎ込まない。【リスク軽減】
  • 投資対象を1つに絞らない。【リスク軽減】
  • 時間軸での分散を行う。【リスク軽減】
  • わからない投資商品はちゃんと調べる。【リスク軽減】【リスク移転】
  • 信用のおける投資先を選択する。【リスク移転】

基本は上の考えを守ってもらえれば、大きな損失は出さないはずです。

投資には「これをやれば100%儲かる○○メソッド」とか「あなたも億万長者!秘密のノウハウを期間限定公開」みたいなのはありません。

最終的に上手く儲けるには原理原則に従って、地道にやるしかないわけで……。

めんどくさいなぁと思われるかもしれませんが、コツコツ勉強していきましょう!

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