【図解】投資信託とは?その仕組みとメリットやデメリットを初心者向けに解説

しば
しば

投資信託って聞いたことはあるけど、なにをするもんなんだ?

詐欺とかも聞いたことがあるし安全なのか?

こんな疑問にお答えいたします。

投資信託という言葉は多くの人が一度は耳にしているかと思います。

しかし、その中身を理解している人は少なく、なんとなく「詐欺っぽい」とか胡散臭いイメージを持たれている方も多いのではないでしょうか?

ですが、投資信託は投資初心者にこそオススメできる金融商品なのです。

この記事では、投資信託とは何なのか、そのしくみとメリットについて解説していきます。

記事の内容
  • 投資信託の仕組み
  • 投資信託のメリット、デメリット
  • 投資信託はなぜ儲かるのか?
目次

投資信託とは

投資信託の仕組み

投資信託(ファンド)とは、投資家から集めたお金をもとに、運用の専門家(ファンドマネジャー)が株や債券などの複数の商品に投資・運用する金融商品のことです。

投資信託ではファンドマネージャーの指揮のもと、さまざまな金融商品に投資し、私たち投資家から集めたお金を運用しています。

イメージとしてはお弁当に近いです。

いろんな金融商品(お弁当のおかず)をファンドマネージャーのお任せでセット販売していて、私たちは「幕ノ内弁当」とか「海苔弁当」とか「唐揚げ弁当」などから好みのものを選ぶわけです。

投資信託はお弁当のイメージ

普通の株式投資だと、自分で一つ一つの銘柄を選ばなければいけないので、比較的楽に投資を始めることができます。

実際の投資信託では以下のように、複数の金融商品を組み合わせて作られており、投資信託を1つ買うだけでも分散投資がお手軽にできることが分かるかと思います。

このように、「どのような方針で運用して収益を上げるのか」は投資のプロであるファンドマネジャーにお任せですので、いわば自動投資に近いものとも言えるでしょう。

投資信託に関わる3つの会社

投資信託のお金の流れ(仕組み)
投資信託に関わる3つの関係会社
  • 販売会社:投資信託を販売する
  • 運用会社:投資信託を作って運用する
  • 管理会社:お金を管理している

投資信託は上の3つの会社によって成り立っています。

普段、私たち投資家が関わるのは証券会社や銀行といった販売会社ですが、実はその後ろに運用会社や管理会社がいて、これら3つの会社がそれぞれの役割を担うことで投資信託が運用されているわけですね。

どの運用会社や管理会社が投資信託を管理しているかは目論見書に載っているので、気になる方は見てみましょう。

販売会社、運用会社や管理会社の詳しい解説は以下の記事でまとめているので、詳しく知りたい方はあわせて読んでみてください。

>>投資信託のお金の流れはどうなっている?【仕組みを解説】

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しば
しば

ちなみに、どこかの会社が破たんしたら預けたお金はどうなるんだ?

ユウシオ
ユウシオ

いい質問だね!答えとしては、「お金はちゃんと守られる」だよ。

投資信託で預けたお金は、法律上で分別管理するように義務付けられており、管理会社の資産とは別に管理されています。

そのため、仮に会社が倒産して資産が差し押さえられてしまっても私たちのお金には影響はありません。

ですので、万が一の時にも安心というわけです。

この辺りの詳しい解説は「もし投資信託の管理会社や運用会社、販売会社が破綻したらどうなるの?」で解説しているので、こちらもあわせて読んでみることをおすすめします。

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投資信託の3つのメリット

投資信託のメリットは主に3つあります。

投資信託の3つのメリット
  • 少額投資ができること
  • 分散投資ができること
  • 運用はプロにおまかせ

ここからは、投資信託のメリットの詳細を解説していきます。

投資信託のメリット①|少額投資ができること

投資信託は一般的に1万円や1000円から買えることが多く、おこずかい程度の少額でも簡単にはじめられることが大きなメリットです。

最近ではなんと100円からとワンコインで買えるものもあり、さらにお手軽感が増してきています。

少額なので多少失敗しても大ダメージを負わずに済むのは、投資初心者にとってハードルを下げる効果もあると思います。

投資信託のメリット②|分散投資ができること

投資信託は前述の通り、ファンドマネージャーの指揮のもと投資を実施しますが、その際、複数の金融商品に「分散投資」されています。

分散投資には、一つ金融商品が大きく値下がりしても、ほかの金融商品も持つことで大きく損はしないというメリットがあります。

その点、投資信託は分散投資しているので、安心して投資することができます。

投資信託のメリット③|運用はプロにおまかせ

投資信託は、投資のプロである「ファンドマネジャー」に運用をおまかせするので、投資の知識やテクニック、経験などは必要ありません。

投資を勉強するのもそれなりに時間がかかるので、時間があまりないという人にはオススメです。

投資信託のデメリット

ここまでメリットばかり語ってきた投資信託ですが、以下のようなデメリットもあります。

  • 解約もしくは売却するまで現金化できない
  • 運用次第では元本割れすることもある

1つ目は解約もしくは売却するまで現金化できないこと。

他の金融商品でも同じですが、投資にお金を回し過ぎると現金が欲しいタイミングに手元にお金がないということもあります。

ですので、基本的に余剰資金で投資するようにして、生活に必要なお金は残しておきましょう。

大きなライフイベントで必要なお金の目安は以下の記事でまとめているので、目安額を参考にどのタイミングで現金がいくら必要なのか把握しておくのも良いかもしれません。

>>人生でかかるお金はいくら?ライフイベントごとにまとめてみた

また、プロにお任せとはいえ、運用に失敗すれば、元本が減ることもあります。

これは投資信託に限った話ではありませんが、下手な皮算用をして安心するのは止めておきましょう。

投資信託で得られる2種類の利益

投資信託の利益には以下の2種類があります。

  • 値上がり益
  • 分配金

投資信託の利益①|値上がり益

値上がり益は投資信託を安く買って高く売ることででる利益のことです。

売却益やキャピタルゲインなどと言われることもあります。

投資信託の利益②|分配金

分配金は投資信託が決算をするごとに運用成果として投資家に還元するお金のことです。

株で言うところの配当金に相当します。

分配金の金額はファンドによって決まっていて、保有している口数に応じて増減します。

投資信託の決算日になると、投資信託の運用資金(純資産総額)の中から分配金が支払われます。

ただし、投資信託の中には運用成果を分配金として還元せずに次の投資に回すものもあります。

分配金目当てで投資する際には、購入するファンドが分配金を還元するタイプかどうかは調べておきましょう。

投資信託の分配金については以下の記事でもっと詳しく説明しているので、こちらも参考にしてください。

>>投資信託の分配金とは?仕組み、受け取り方や調べ方を解説

分配金の注意点

ただ、分配金にはちょっと注意があります。

というのも、分配金は元本を切り崩して分配金を出す可能性があることです。

上の図のように運用利益が2万円しかない中で3万円分を分配金として支払えば、元本を切り崩してしまうことになります。

そうなってくると運用効率がさがり、結果的に元本割れしてしまう可能性があるわけですね。

しば
しば

分配金を貰っても得じゃないパターンもあるんだな。

ユウシオ
ユウシオ

元本を切り崩してしまっている投資信託には要注意だよ。

まとめ

今回は「投資信託とは何か?」「投資信託の仕組みとメリット」について見ていきました。

投資信託はいろいろな投資商品を組み合わせて作っていて、いわばお弁当のような金融商品です。

運用もプロのファンドマネージャが実施するので、初心者にはうってつけと言えるでしょう。

また、投資信託には下記のようなメリットがあり、特に分散投資ができるという点でオススメです。

  • 少額投資ができること
  • 分散投資ができること
  • 運用はプロにおまかせ

ただし、元本保証された金融商品ではないのでそこだけは注意してください。

ユウシオ
ユウシオ

今回はこれでおしまい!お疲れさまでした!

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この記事を書いた人

化学系社会人博士。本業で車両制御ソフトの開発しながら、投資やブログを趣味として嗜んでます。コアとしてインデックス、サテライトとして個別グロース株、仮想通貨を入れるコアサテライト戦略を取ってます。FP2級持ってますが、あまり役に立たないことが分かりました。

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